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提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・1
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け、拾い集めたポン菓子をポリポリやりながら、ほうじ茶を啜る。意外と和むし、楽しいからたまにやるのは良いかもしれんな。

「……あら?何だか中が騒がしいわね。」

 耳を澄ますとバタバタと数人が走っている音がする。

「だな。大方島風辺りが廊下を走り回ってんじゃねぇのか?」

「でも、足音こっちに近付いて来てるわよ?」

 その瞬間、バァン!と弾かれた様に中庭に通じる扉が開かれた。

「て、提督!大丈夫ですか!」

 息を切らしながらやって来たのは大和……今日の秘書艦だ。

「陸奥も居るようだし、まさか……!」

 青ざめて居るのは武蔵。いや待てお前ら、幾らなんでもそれは。

「陸奥!私はいつもあれほど気を付けろと言ってあっただろうに……!」

 実の姉である長門のこの一言が陸奥にとどめを刺してしまった。

「…ねぇ提督。」

「……なんだ?」

「私、ちょっと泣いても良いかな?」

 陸奥の目には既に大粒の涙が溜まっている。

「……思いっきり泣いても良いぞ。」

 その後、大和と武蔵は平謝りし、長門など土下座までした。しかし陸奥の怒りは修まらず、長門は1ヶ月間無視され続けて狼狽えていたのはまた別の話。
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