艦娘とスイーツと提督と・1
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
け、拾い集めたポン菓子をポリポリやりながら、ほうじ茶を啜る。意外と和むし、楽しいからたまにやるのは良いかもしれんな。
「……あら?何だか中が騒がしいわね。」
耳を澄ますとバタバタと数人が走っている音がする。
「だな。大方島風辺りが廊下を走り回ってんじゃねぇのか?」
「でも、足音こっちに近付いて来てるわよ?」
その瞬間、バァン!と弾かれた様に中庭に通じる扉が開かれた。
「て、提督!大丈夫ですか!」
息を切らしながらやって来たのは大和……今日の秘書艦だ。
「陸奥も居るようだし、まさか……!」
青ざめて居るのは武蔵。いや待てお前ら、幾らなんでもそれは。
「陸奥!私はいつもあれほど気を付けろと言ってあっただろうに……!」
実の姉である長門のこの一言が陸奥にとどめを刺してしまった。
「…ねぇ提督。」
「……なんだ?」
「私、ちょっと泣いても良いかな?」
陸奥の目には既に大粒の涙が溜まっている。
「……思いっきり泣いても良いぞ。」
その後、大和と武蔵は平謝りし、長門など土下座までした。しかし陸奥の怒りは修まらず、長門は1ヶ月間無視され続けて狼狽えていたのはまた別の話。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ