27話「剣のチート戦士ブラッドイーター」
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ブログバージョン
http://suliruku.blogspot.jp/2016/11/27.html
「炙った馬肉も美味しいねー」
火が通った肉を食べるようになった狐娘。
そんな彼女を放置して、僕はホワイトがいる場所へと向かった。
後ろから、鍋を持ったモーニャンが付いてくる。
「美味しいよー?
ワァン様も、お姉ちゃんと一緒に馬肉を食べようよー」
どうやら、僕と一緒にご飯を食べたいようだ。
ああ、なんて良い狐娘なんだろう。
もう、こうなったら――モーニャンと一緒に鍋料理を食べながら、ホワイトの話を聞くとしよう。
なぁに、モーニャンもホワイトも身内のようなもんだ。話くらい一緒に聞いても良いだろう。
「馬肉に卵をかけると、とっても美味しいよー。
生卵と生肉の組み合わせとかやってみたいよねー」
『この娘、生肉大好きすぎるにもほどがあるわ!』
『美味そうだお、オラ達も肉の身体が欲しいお……』
……モーニャン、下痢しても知らんぞ……。
獣人は胃袋がかなり丈夫とはいえ、限度はあるんだからな……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
狐娘がモグモグ、ひたすら鍋の中を、不慣れな箸で不器用に突ついて食べている中、ホワイトの重い話が始まった。
『うまそうだお……』
『山菜も豊富で素晴らしい献立ですぞ!』
……自分で今の状況を言ってみて何だが、重い話をする雰囲気じゃないな……。
気軽に会話する雰囲気が逆に流れてしまっている気がする。
「ホワイト……それで話って?」
「実は……先ほどのゴブリンに見覚えがありまして」
400m先にいるゴブリンの顔の区別が付くなんて、地味に目が良いな。
ホワイトは普通の獣人より、身体能力が優れているのかもしれない。
「えと、僕のを矢を、剣で防いでいた奴か?」
「ええ……そうです、そのゴブリンです」
お、この鍋に入っている芋が良いな。
粘着力があって癖になる味わいだ。
きっと、日本辺りで売ったら1万円くらいするだろう。
僕は、芋を味わいながらホワイトに問いかけた。
「……知り合いだったのか?」
「知り合いというか……拙者の剣の師匠だったりします」
『飯テロだお』
『ホワイトも……ちゃんと馬肉を食べながら会話している所がシュールだな……うむ』
憎いねぇ、憎いねぇ、馬肉と芋を合わせて食べると、上質の米と一緒に食べたような味わいがして、嵌りそうだ。
中辛味な調味料が欲しい。それがあれば、もっと美味しく食えそうなのに……。
おっと、返事をしないと駄目だったな。
「ホワイト……辛いだろうが……僕はゴブリン達を徹底的に酷い目に会わせて、地獄へと送るつもりだ」
「いえ、それは良いのです。ぜひとも師を
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ