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ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ!・ω・`)ノ
25話「犬さんと、剣狂いゴブリン」
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で良い。
黙って観察して、射撃の参考にしてくれ」

皆が、すぐにパンティーを口から出し、背中のリュックサックに収納していた……。
何に使うつもりだ……おまいら……。
ホワイトのパンティーはそんなに価値があるのだろうか……作ったのは僕だけど。

「主様は頼りになりますなぁ。この距離から狙撃とは……誰にも真似できませんなぁ……」

「さすがは預言者様なのぜ……」

ホワイトと獣人達が、僕を尊敬した目で見て、尻尾をぶんぶん振り回している。
本当に僕以外の獣人って役に立たないなぁ……スキルスロットが余ったら、ホワイト辺りに上げるべきだろうか?
転生仲間をそろそろ増やしたい今日この頃。

『統率スキルより、犬さん一人の方が役に立つ現実』
『……み、道を壊すなら、労働力がたくさんあった方が便利だからワンチャンスですぞ』

ああ、そうだ。
交通インフラをぶっ壊す作戦がメインだったから、獣人達は役に立っている。
偉いぞ、お前ら。この調子で僕にもっと楽をさせてくれ。
お……?遥か視線の先……400mの場所に、ゴブリン達の集団が歩いていく姿が見えた。
細い山道だから、標的の移動先を読みやすい。
これでナポルって奴が通ったら、この戦争は終わったも同然。
家に帰って、狐娘と狼娘の尻尾を好きなだけモフモフして、幸せに暮らすぞ。

「休憩時間になったら、あの栗を食べようぜ」
「あのキノコ美味そう……」
「山……辛い……足が痛てぇ……」

聞き耳を立ててみた。ゴブリン達は元気な奴もいれば、疲労でヘトヘトで脱落しそうな奴もいる。
弓や槍を担いでいて辛そうだ。
中には怪しい動きをする連中も居て――

「ま、まだ、ばれてないよな?」
「男装している娼婦のゴブリンがいるなんて、さすがのナポル少将も気づかないのぜ?」
「娼婦に分ける食料のせいで……お腹が空いた……」
「あらやだぁん、都会派な男ねぇ」

……これ、本当に精鋭なのだろうか?
胸が膨らんだ女ゴブリンが、男装して紛れ込んで行軍しとるぞ……。
これから死ぬナポルって奴は、相当苦労してそうだなぁ……。

「主様……クシャミしそう……」

ホワイトの甘い囁きを、僕の犬耳が捉えた。
400mも離れているから大丈夫だとは思うが、クシャミは音が大きいからやばいかもしれない。
僕はゆっくりと横にいるホワイトの顔を見た。舌をペロッと出して、いたずら娘みたいな顔をしている。

「ふふふふ……冗談です、お忘れくだされ……」

心臓に悪い冗談すぎる……。
後で、たっぷり尻尾をモフモフして調教しないとダメだな……。

『けしからんですお』

こうやって時間を潰している間にも、ゴブリンの隊列が進んでいく。
……400匹ほど通り過ぎた頃だろうか。
胸に
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