24話「犬さん、開戦する」
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
れているだろうなぁ……。
趣味と実益を兼ねた訓練になるし……普通の軍隊なら絶対やっているはずだ。
秋の幸に恵まれた山との環境が良すぎる……。
『うじうじ悩みすぎですぞ!』
『偵察隊潰したのに、時間を浪費するのは良くないお』
そうだった。時は金なり。
今が、この戦争の勝敗を左右する最大級の好機だ。
ゴブリン達は、僕たちが用意周到に準備して待ち構えている事を知らない。
これを生かすために、交信術を使って、迅速に行動しよう。
「皆!僕たちの勝利だ!
狸班、猫班、狐班は死んだ振りをしているかもしれないゴブリンにトドメを刺して装備品をはぎ取れ!
犬班と狼班は僕についてこい!
これから敵の大将ナポルを始末する!
布を口に入れて、声を立てずに進め!」
「布ですか……?」
まだ、合流してないホワイトが、遥か遠くからツッコミを入れてきた。
「僕が大量生産したパンティーがあるだろ?
あれを口に含んどけ」
「いや、拙者が持っているのは、全て使用済みなのですが……?」
「大丈夫だ」
そう、言って僕は――
「モーニャン達が全部、洗濯した奴だから全く汚くない」
自信満々な電波を交信術で飛ばした。
『パンツをそんな事に使っちゃだめぇー!』
『うむ……歴史書にパンティーを口に入れて、ゴブリンを撃退した英雄として名が残る訳か……?』
……ハンカチを量産しとけば良かったなぁ……。
三歳児の口には、パンティーは大きすぎる……。
『悩み所がそこかよ!?犬さん!』
『変態幼児だお……?』
……戦は、いつもこんなはずではなかった……そんな展開ばっかりさ。
ほら、地面に転がって死んでいるゴブリン達とか、今日が死ぬ日なんて思ってもいなかっただろうし。
冥福を祈ろうナムナム。来世は可愛い獣娘に転生しろよ。
もちろん、尻尾が大きくてモフモフな娘な。
ーーーーー
★(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚)パンツは食べ物だった……?
●(´・ω・`)相手に奇襲攻撃する時、口に何かを詰めていると声が出なくて便利なんじゃよ。
★(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚)(布をパンティーで代用する時点で、この作品の伏線は可笑しい……)
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ