暁 〜小説投稿サイト〜
ゲーム風スキルは異世界最強なんだよ!・ω・`)ノ
24話「犬さん、開戦する」
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
しながら、北方の平原通れば良いのに……。

「当たれー!当たれよぉー!」
「的が小さいぞぉー!」
「落ち着けぇー!撤退して立て直せぇ――」

ちょうどリーダーらしきゴブリンが居たから、喉に矢をプレゼントした。
これで指揮系統は壊滅。集団が持つエネルギーはバラバラに分散されて、纏まった抵抗ができない。
僕たちの勝率が格段にアップした。
さらに――

ドドーン!

……ホワイト達が、ゴブリン達の後方にある木を切り倒して退路を防いだ。
考えてもらいたい。一方的に虐殺されて、頼れるリーダーも死んだ。
挙句の果てには、退路は防がれて絶対絶命の大ピンチ。
ここまですれば、ゴブリンどもは心が折れて、まともに戦えなくなるだろう。
戦争は相手の心をへし折った方が勝利するのだ。

『いつもながら、徹底的にやりすぎている件』
『弱い者虐め楽しい?』

しゅごく楽しい。
邪神達の間に、重い沈黙が流れた。
勝ち戦って爽快感がたっぷりだ。
ゴブリンは、馬を捨てて、斜面に滑り落ちないと逃げられない。
馬がない騎兵なんて、傭兵市場では買い叩かれるアルバイトAだ。
そう簡単に見捨てられる訳がない。今まで一緒に闘ってきた戦友という意識もあるせいか、馬を見捨てるゴブリンは一匹も居なかった。
僕はそんなに彼らに向けて、矢を放ちつつ、獣人達に向けて宣言する。

「奇襲効果が効いているうちに押しきれー!
奴らは包囲殲滅されるだけのゴミに過ぎないっー!
モフモフ神も言っておられた!神のために戦う者は、大きな尻尾の異性と出会えると!
とりあえず馬を狙えっー!暴れ馬を量産するんだぁー!
距離を取って徹底的に叩けー!」

『変な教義を勝手に追加しちゃ駄目なのー!』
『それは犬さんの性癖ですぞ!』

さらに僕は、ゴブリン達のへし折れた心に甘い囁きをプレゼントしてやった。

「ゴブリンどもぉー!
お前らの仲間を2匹の殺せば、助けてやるぞー!
さぁー!生き残りたかったら殺しあえー!」


…………ゴブリンの偵察隊50がこの後、すぐ全滅したのは言うまでもない。
包囲、退路遮断、奇襲攻撃、交通渋滞、暴れ馬量産、僕の弓術、団結できないように披露した汚い謀略、木々という遮蔽物。
これらが全てが組み合わさり、こっちの被害は……僕の真似をして、斜面を走りながら射撃して、転げ落ちた獣人3人だけだった……うん、唾付けとけば傷なんて治るだろ。
負傷した奴は置いていけば良いし。
今回の戦で分かった事は……敵軍の弓兵の質が高いから辛いって事だなぁ……。
弓矢を扱う兵士の熟練度が高いって事は、狩りをして得られる食料が多いって事だ。
……まぁ、山や森での生活に慣れた奴じゃないと、弓の腕だけ良くても意味がない訳だが……大抵は森での狩りに慣
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ