ガンダムW
1551話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
連合軍とOZの模擬戦が行われた日から数日……俺は予想外な事態に巻き込まれていた。
俺が今まで指導していた兵士達以外に、近くにある基地……いや、それどころか遠くにある基地の上層部から、自分達の基地の兵士を鍛えてくれという要望がきたのだ。
その気持ちは分からないでもない。
実際、あの模擬戦は多くの連合軍関係者が見ていたのだから、それだけ衝撃が大きかったのだろう。
OZの兵士と言えば、精鋭揃いというのが一般的な認識だった。
だが、俺が鍛えた兵士はそのOZの兵士を一掃したのだ。
……まぁ、ミュラーに1機撃墜されたので、完全勝利という訳にはいかなかったが。
というか、こうして兵士を鍛えたりするのって、本来はOZ……いや、スペシャルズの仕事じゃないのか?
まぁ、そっちは大きな権限を得て、今はそこまできちんとした指導とかはしてないのかもしれないが。
ともあれ、最初は色々と戸惑ったが、連合軍のパイロットの実力を少しでも上げるというのは、オペレーション・デイブレイクまでにやっておきたい事ではあったので、それを引き受けた。
だが、当然俺が全てを鍛えるという訳にはいかないので、OZとの模擬戦に参加したパイロットを派遣するという形になったが。
結果として、それは他のパイロットの技術向上に役立っている。
勿論派遣されたパイロットは、俺のようにGを無視して動けたりしないので、そこまで圧倒的に腕が立つ……という訳ではない。
それでも一般の兵士達と比べると、その技量は数段上だ。
原作基準で考えれば、ガンダムのパイロットやゼクスといった面子には敵わないが、ノインくらいの技量はあると思う。
勿論技量が一緒だからといって、教官をしていたノインに比べれば教え方は決して上手いとは言えないと思うが。
それに派遣されたのはエアリーズのパイロットで、教えるのはリーオーやトラゴスといった地上用MSのパイロットだ。
そう考えれば、必ずしも教え子になったパイロットの操縦技術はそこまで上がらない。
トールギスを相手にするのと、エアリーズを相手にするのはどうしても技量の上昇に差が出るのは当然だった。
ちなみに綾子もトーラスで教導に向かっていたりする。
そんな状態で俺が何をやっているのかと言えば……
「正直、この手の仕事はあまり好きじゃないんだけどな」
「そう言わないの。私だってこういうのは好きじゃないんだから」
俺の隣で凛が窘めるように呟く。
現在俺達がいるのは、OZの基地の1つ。
ただし、正式に来ている訳ではなく、忍び込んでいる形だ。
俺がOZの危険性をノベンタ達に吹き込んだ影響で、OZが独自の行動権を持っている今の状況に不安を感じたのだろう。
その為、ベンティからOZの基地に対して何か不審な事がない
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ