暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1551話
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のかどうかを調査するように要請されたのだ。
 ここでセプテムやノベンタではなくベンティが出て来たのは、ベンティが地球方面軍の司令官だからこそだろう。
 つまり、地球はベンティの管轄な訳だ。
 それだけに、地球でOZに好き勝手やられるような真似をされると面白くない……そんなところか。
 ともあれ、OZに危険性を感じているのはノベンタも同じだったので、直属の上司であるノベンタから許可を貰い、こうして忍び込んでいる訳だ。
 ちなみに、セプテムがコロニーに戻っていないのを不思議に思っていたのだが、セプテムは基本的には地球にいるらしい。
 それで通信を使って宇宙にいる息子……ギンターと指示を取り合っているとか。
 コロニーや宇宙基地よりは地球にいる方が色々と便利なのは事実だよな。
 実際、原作でもドーリアンが地球に戻ってきて呼び出された時もセプテムの姿はそこにあったし。
 連合軍の実態というか、大本がこの地球である以上、セプテムの考えは分からないでも無い。

「周囲に誰の姿もないわよね?」
「……ああ」

 スライムを使って周囲の様子を探索し、凛の言葉に頷きを返す。

「ただ、監視カメラがあるみたいだから、そっちに映らないように移動する必要があるな」

 OZの基地だけに、当然警備は厳しい。
 ましてや、オペレーション・デイブレイクを実行する日が迫ってきているのだから、いつもよりも警備が厳しくなっているのは当然だろう。……ガンダムの騒動もあるし。
 シェンロンガンダムを俺が撃退したということもあってか、五飛の動きはあまり見えない。
 だが、他の4機は未だにOZに対する抵抗活動を続けていた。
 正直なところ、連合軍に被害がなければもっとガンダムに頑張って欲しいんだが……OZの基地には当然連合軍もいる。
 こっちの戦力をなるべく減らしたくない現状としては、痛し痒しといったところか。

「じゃあ、行くぞ?」
「ええ」

 確認するように尋ねると、凛はすぐに頷く。
 もしここに一緒に来たのが、以前一緒に査察にいったサリィ辺りなら、こちらとしても色々と手間を掛ける必要があった。
 だが、俺の秘密を知っている凛であれば、その辺の心配はいらない。
 影のゲートを生み出し、そこに身体を鎮めていく。

「ううっ、やっぱりまだちょっと慣れないわね、これ」
「これまで何回も使ってるだろ? まだ慣れないのか?」

 基地の中にある一室へと姿を現した俺達だったが、凛が言葉通りに影のゲートに慣れないといった風に呟く。
 聖杯戦争の時から何度も使ってるんだから、それこそ慣れてもいいようなものなんだけどな。

「そう言われてもね。別に何か不都合がある訳でもないんだから、多分こういうのは純粋に性に合わないんでしょうね」

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