666部分:第九十六話 神々その一
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第九十六話 神々その一
神々
「それではだ」
アイオロスは構えの中で言う。
「このサジタリアスのアイオロスの技をだ」
「出すというのだな」
「そうだ」
まさしくその通りだというのだ。
「この技を受けてもらう」
「来たな」
「インフィニティブレイク!」
無数の光の矢を放った。それで倒すというのだ。
光の矢はそのままデイモスに向かう。しかしであった。
「見よ!」
「何っ!?」
「エターナルフィールド!」
技の名前を叫び左手を右から左に一閃させた。するとだった。
それによってアイオロスのその光の矢を防いだのだ。それも全てだ。
「な、何ィ!?」
「光の矢をだと!?」
「あの技は」
「小宇宙だ」
アイオロスの技を防いだのを見て驚きを隠せない黄金聖闘士の面々にシオンが話す。彼だけが落ち着いてそのうえで話をしていた。
「それによってだ」
「な、アイオロスのあの技を防ぐ小宇宙・・・・・・」
「そんなものがあるというのか」
「まさか・・・・・・」
「見ての通りだ」
だがシオンはそれでも言うのだった。
「現に技は防がれた」
「で、ですが」
「あの技はサガのギャラクシアンエクスプロージョンと並ぶ技です」
「そう容易には」
「神だ」
またそれだった。
「神ならばだ」
「できるというのですか」
「それもまた」
「容易に」
「そうだ。できる」
シオンの言葉は揺るがない。
「それもだ」
「アイオロスのあの技を防ぐ」
「それも容易に」
「見ての通りだ」
ここでシオンは現実を指し示してみせた。
「確かに今防いでいるな」
「確かに」
「それでは」
「見たものがそのまま真実だ」
ここではよく言われる言葉を出してみせたのだった。
「そういうことだ」
「四闘神、やはり」
「一筋縄ではいかないのか」
彼等もそれを思い知ることになった。デイモスはアイオロスの技を全て防いでみせてである。そのうえで誇らしげな顔で言ってみせたのである。
「これが神の力か」
「驚かないというのだな」
「ありのまま受け止めるだけだ」
こう返すアイオロスだった。
「ただそれだけだ」
「そうか」
「しかしだ」
だがここでだ。アイオロスはさらに言うのだった。
「だからといって諦めたわけではない」
「まだ闘うというのか」
「その通りだ」
こう言ってデイモスのその前に立っていた。
「それはわかったな」
「それではだ。私もまた」
「来るのか」
「私の技は守るだけではない」
こう言いながらであった。全身にその赤い禍々しい小宇宙を湧き上がらせる。そうしてそのうえでまた言ってみせたのである。
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