暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
虚像-フェイク-part2/偽りの巨人
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仕えることに意味はなかった。
「サイト!」
さらに彼らの後に続き、別行動をとっていたルイズとアキナ、レイナールとマリコルヌのペア、さらにこの場に巻き込まれたギーシュとモンモランシーも集まった。
「貴様ら……!」
クロムウェルはこのタイミングで入ってきた邪魔者たちを睨み付けた。
「ルイズも…どうしてここに」
「話は後よティファニア、一先ず私たちと一緒に避難するわよ」
さらに、上空からリトラの背に乗ってきたジュリオも姿を現し、サイトの傍らに着地した。
「やれやれ、タイミングを逃したな。僕としたことが。僕があのタイミングで助けに入ったら、彼女は僕に惹かれてくれたかもしれないのに」
「なにやってたんだよジュリオ」
さっきから姿を見せなかったジュリオに、サイトは微かに睨みを利かせた視線を向けた。
「酷いなあ、彼女たちがそこの神聖皇帝気取りと話してる間、リトラたちにあの空賊の船を守らせてたんだよ?もしかしたら、怪獣を使って攻撃してくるかもしれないからね」
実は合流する直前まで、ジュリオはアバンギャルド号を見つけていたのだ。念のため、船が破壊されないように怪獣たちを護衛においていたのである。
「…そういうことなら早く言えよ」
「言うタイミングを逃したんだ。許してくれよ」
「さらりとテファを口説こうとしたくせによく言うぜ」
やっぱりいまいち信用にかける感が否めない奴だと思ったが今はこいつの信用性を図る暇などない。
「まあいいや、ジュリオ。一旦任せたぜ」
「わかった。ゴモラ、来い!」
ジュリオはバトルナイザーを掲げ、ゴモラを召喚した。
「キシャアアア!」
「か、かか…怪獣!?」
人間が怪獣を呼び出した光景に、また新たな脅威が自分たちに降りかかったと思った子供たちが怯える。行きなり現れた別の怪獣には、マチルダたちも動揺を示した。
「大丈夫、彼は僕の友達だ。安心して、僕たちであの悪い奴らを倒してくる」
ジュリオは彼らの元に来て優しげな口調で彼らに言った。
「待って!彼らは…」
それを聞いて、テファは思わず引き留めてきた。確かに彼らは…ネクサスとヤマワラワはクロムウェルの意思に従い、マチルダや村の子供たち、空賊の皆に対して殺意を向け、攻撃してきた。だが、今では敵にこそなっているが、彼らはテファにとって大切な友達のままだった。
しかし、サイトはテファに向かって強く言い放った。
「テファ、あれはウルトラマンじゃない!」
「え…!?」
テファは、サイトの言った言葉をすぐに理解できなかった。マチルダや村の子供たちも同じように困惑した様子を見せた。
「よく見てみろ。あいつの体を」
サイトがネクサスを指差す。言われた通り、テファたちや他の面々も、自分たちに向けて身構えるネクサスの体を確認する。
「…ん?」
よく見ると、腰を中心
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