虚像-フェイク-part2/偽りの巨人
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に、奴の体中になにか奇妙なものが張り巡らされているのが見えた。拘束具?いや、プロテクターというべきか。そのような者が両腕の腕輪『アームドネクサス』の手前の位置にある手首と、腹の周りにそれがつけられている。
さらにいえば、サイトはゼロと一体化したために透視能力を手に入れている。あのネクサスの体内に…
『純粋な生物が持つことのない無数の無機物』がぎっしり詰め込まれていたのだ。
「あれは……サロメ星人が作った偽物だ!!」
「偽物…!?」
その一言に…ルイズたちUFZの仲間たちも、炎の空賊たちも驚いた。
そう、シェフィールドは以前、メンヌヴィルによって捕獲されたシュウを実験に懸けた際、彼のウルトラマンとしてのエネルギーデータを手に入れた。そのデータをもとに、彼女はテファを騙し、そのあとで邪魔となる空族たちを排除するための駒として、
偽のネクサス…
『ロボット超人・にせウルトラマンネクサス』を作り上げていたのだ。
「…余計なことを口走りおって」
クロムウェルはサイトを憎らしげに睨みつけたが、サイトからすればこの男の方が何倍も許しがたい。ウルトラマンの姿を利用し、悪意のない怪獣をも利用し、一人の少女の心をも踏みにじる卑劣な男…クロムウェル。
「お前みたいな宇宙の悪は…俺が倒す!」
デルフを引き抜き、サイトはクロムウェルに対して力強く宣言した。
「人間ごときが、種を突き止めたくらいで調子に乗るなよ」
自分に対して挑戦状を叩き込んできたサイトに対し、クロムウェルはそういうと、彼の体がどす黒い闇のようなオーラに包まれる。奴は自らそのオーラを払うと、クロムウェルの姿はそこになく、畏敬の姿をしたエイリアンがそこに立っていた。
「うわ!?なんだこいつ!!」
人間の姿から、おぞましさをあらわにした異星人の姿に、サイト・ジュリオ・ムサシ以外の面々が驚愕する。
「やれ…にせウルトラマンネクサス!ヤマワラワ!邪魔者を皆殺しにして虚無の担い手どもを回収しろ!」
正体を露わにしたクロムウェル…『変身怪人アンチラ星人』は自分の僕であるウルトラマンの模造品と異世界の妖怪に向けて命令を下した。
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