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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
663部分:第九十五話 聖域の前でその四

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第九十五話 聖域の前でその四

「そうした運命の下にあるのだ」
「我々の因果か」
「わかったな。何故私が腕をあげたと言ったか」
「よくわかった。それではだ」
「来るか」
「受けるのだ、我が技」
 拳を離した。そうしてだった。
 その拳を一旦後ろにやってだ。そうして。
 前から一気に突き出してきた。その技は。
「ドゥームキャノン!」
「これがか!」
「そうだ、このポポスの技だ!」
 まさにそれだというのだ。
「さあジェミニ、今の私の技を受けられるか!」
「くっ!」
 その拳が一気に来た。サガはそれに対して。
 両腕を胸の前でクロスさせた。それでポポスの技の衝撃を受けるのだった。
 サガは吹き飛ばされた。衝撃は抑えきれなかった。
「何っ!?」
「サガがだと!?」
 それは他の黄金聖闘士の面々をしても驚かさせられるものだった。
「まさか。吹き飛ばされたのか」
「あのサガが」
「いや、まだです」
 だが。その中でシャカは冷静だった。
「サガはまだ倒れてはいません」
「倒れていない」
「だが」
「落ち着くのです」
 シャカの今度の言葉はこれだった。
「ここは」
「落ち着けというのか」
「今は」
「そうです」
 まさにその通りだというのだった。
「何があろうともです」
「そうですね」
 最初にそれを取り戻したのはムウだった。
「ここは騒いでも仕方がありません」
「確かに」
 そしてカミュもまた。
「今は落ち着くべきだな」
「おわかりになられればいいです。それでは」
 また話すシャカだった。
「この闘いを見守りましょう」
「そうだな」
「それではだ」
 こうして彼等は落ち着きを取り戻した。しかしその間にも闘いはまだ続いていたのだった。
 サガは吹き飛ばされる。だが空中で。
「まだだ」
「まだだと!?」
「そうだ、まだだ」
 こう言ってきたのである。
「流石に神の技だ」
 サガはポポスの技を受けてはいたがまだ意識はあった。そして身体も動いていた。例え吹き飛ばされてもそれでもであった。
「だが。こちらも意地がある」
「意地だと!?」
「そうだ、意地がある」
 それがあるというのだった。
 そうしてだ。空中で姿勢を変えてみせたのだった。
「何っ、空中でか」
「そうだ。そして」
 空中で後方に身体を伸ばして宙返りしてだ。それからだった。
 空中に立ち止まった。何と浮かんでいた。
「浮遊術」
「それを使ったか」
 黄金聖闘士達はそれを見て述べた。

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