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ドリトル先生と沖縄の蛇達
第六幕その七

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「だからね」
「会いに行ってそして」
「まずは会う努力をする」
「そうするんだね」
「そうしようね」
「けれどね」
 ここで言ったのはホワイティでした。
「日本って珍しい生きものも多い国だね」
「うん、何かとね」
 チーチーはホワイティのその言葉に頷いて答えました。
「多いね」
「ヒャン、ハイにしても」
 トートーも首を傾げさせています。
「ヤンバルクイナとかイリオモテヤマネコとか」
「対馬にはツシマヤマネコがいたね」
 ジップは九州の北の島のことに言及しました。
「あのヤマネコもだし」
「北海道は北海道で独特で」
 ポリネシアは北海道に行った時のことを思い出しています。
「本州とかにいる生きものと少し違っていたし」
「あと琵琶湖も」
 ガブガブは日本で一番大きな湖の名前を出しました。
「琵琶湖だけにいる大きな鯰がいるわね」
「昆虫もね」
「そう、日本独特よね」
 チープサイドの家族は虫のお話をするのでした。
「蝶々とかね」
「日本ならではよね」
「海なんかもうそれこそ」
 ダブダブが言うにはです。
「日本の海にしかいないお魚とか貝とか多くない」
「ハブもそうだしね」
「沖縄の代名詞だけれどね」 
 オシツオサレツは沖縄といえば、と言っていい位になっているこの蛇のことをお話に出して言うのでした、その二つの頭で。
「沖縄にしかいないからね」
「独特だよね」
「それでヒャンもハイも」
 老馬も考えるお顔です。
「そうした生きものってことだね」
「ニホンオオカミもそうだったね」
 先生はご自身が見付けた彼等のことをお話しました。
「日本にしかいない狼だったね」
「普通の狼とは違う」
「森にいる小さな狼で」
「骨格も普通の狼とは違う」
「独特の狼だね」
「そうだったね」
 この生きものにしてもというのです。
「日本は島国で沢山の島から成り立っていて気候が多彩だからね」
「それでなんだ」
「稀少な生きものが多いんだ」
「そうなっているんだね」
「そうだよ、日本の生態系は面白いよ」
 またこうお話した先生でした。
「僕達が今いる沖縄にしてもね」
「それじゃあだね」
「そのヒャン、ハイに会いに」
「学会が終わったら行くんだね」
「彼等がいる島に」
「そうするからね、まずは会おう」
 何はともあれです。
「そうしようね」
「うん、じゃあね」
「僕達も一緒に行くから」
「そのことも楽しくだね」
「やっていくんだね」
「そうだよ、これも学問だからね」
 稀少な生きものを探して会って保護することもというのです。
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