暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
11eyes 〜派手に戦ってみますか!〜
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周囲が一瞬で赤くなり、その場の世界が塗りつぶされる。
そして蒔風の寸前で、虹の砲撃が掻き消されるではないか。

蒔風が振り返ると、ゆかの手が光っており、それが力の発動を物語っていた。



「栄光の手(ハンズオブグローリー)による幻燈結界(ファンタズマゴリア)・・・・それによる能力の打ち消しか!ありがたい!」


その隙に蒔風が手に力を借りて跳び上がる。

その手に握るは勝利の剣。
黄金に輝き、黒き竜を討つ!!!!


「エクス、カリバーー!!!!!」



ドゴッ!!!!ゴシャァァァァアアアアアアアア!!!!!!!!






その光によって竜が跡形もなく消し去り、同時に赤い夜も消え、普通の昼下がりの陽気に戻った。




「う〜〜〜ん・・・・助けられちまったな。ありがとさん!!!」

「う、うゆ・・・・・」

そう言いながら蒔風がゆかの頭をくしゃくしゃと撫で、ゆかがそれにワタワタと困る。



「ま、これで証明できた。「奴」は今日、来ない」

「では明日?」

「今晩12時からだな。そこまでは気を抜いておけぇ。神経切れちまうからな」


ヒラヒラと手を振りながら椅子に座って眼をつむる蒔風。


「オレは寝るよ。ごめんな、草壁っち。相手はできそうにないや」

「いや・・・構わない。あの戦いを見れただけで十分だ」

「そ?よかった・・・・ふぁぁぁ・・・・」




そうしてあくびをして眠る蒔風。


最初は俯いていたが、次第に顎が上がって上を向き、口をポカーっと開けてしまった。

あ、よだれ垂れた。



「こいつ・・・ホントにすごい・・・・」

「それでも「奴」に勝つのは難しいらしいんだ」

「それホントですか!?」

「それなら我々も休もう。今日はなんだかもう疲れたよ」



そう言って皆が思い思いの行動に移った。

のんびりする者、いつも通りの者、遊ぶ者、身体を動かす者。





着実に時間は進む。
「奴」の襲撃時間が迫ってくる。








to be continued

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