第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
11eyes 〜派手に戦ってみますか!〜
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」
「おいおい駆。本当に申し訳ないことにハッキリ言って、お前の剣術じゃ俺には勝つのは現状無理ってもんだ。で、別に試合するわけじゃないんだし、お前はお前の特技を使っとけ。むしろこれ、そのための訓練だし」
「ちぇ・・・いいとこまで行けると思ったのに」
「うーむまだまだ。素人に毛が生えた程度」
「まあ、駆君には刀の扱い方だけしか教えてないな。あの時はのんびり訓練できる状況ではなかったから、あとは能力に頼り切りになるのは仕方あるまい」
「じゃあ・・・今あるだけ最大限で、行くぞっ!!」
「よし来いッ!!!」
蒔風が剣を縦一文字に振り降ろす。
だが蒔風がそれを振るう動作よりも早く、駆が横に動いてそれをかわす。
まるで最初からそう来るとわかっていたかのように。
蒔風がもう一度駆に向き合うと、駆の左目が金色と黄色の中間あたりの色に変っていた。
「劫の眼・・・・さすがの性能だな」
「ふぅ・・・・でも見れてもオレの身体が動きについていけなかったり、受けても受けきれないような攻撃じゃどうしようもないからなぁ」
「それでも有利っちゃ有利だろ」
「そうだけど。結構疲れるんだよな」
「そりゃそうだ。未来の情報を脳に受け止めるだけで相当な負荷だしな」
そんな話をしながら駆と蒔風が打ち合う。
劫の眼を発動させたり、止めたりの訓練に、さらには発動させっぱなしで動いてみたりと、とにかく使い方になれるように訓練をする二人。
そうして正午に近くなり、みんなでお昼にしようと言ったところで、それが来た。
「む?」
「どうした?」
「敷地内に・・・・何かが侵入した・・・・」
「ああ、それ?「奴」じゃないね。多分過去あんたらが戦った敵だよ、それ」
「え!?」
ドドドドドドンッ!!!!
蒔風の言葉通り、「奴」ではない六体の黒い影が蒔風たちの前に降り立つ。
その形態は武人、巨大な棍棒を持った丸い大男、鞭のような剣を持った悪魔的な女性、何かの像のような形をした者、二本の刀を持った女性。
そして・・・・・
「あれがリーダー格か・・・・・なにあれ、仮面ライダーの―――オーガ?そっくりだな」
そしてその内のリーダー格であろう黒騎士。
確かに、彼らがこの姿を見て「黒騎士」と名付けたにふさわしい外見をした男。
「敵の襲来か!?」
「そう。土地だとかに染み付いた過去の記録や記憶。それをもとに「奴」が生み出したコピー品ってとこだな」
「だが一度戦った相手だ。とにかく、ここはみんなで――――」
「いや、ここはオレに任せてもらおう」
蒔風が一歩前に出て拳をバキボキと鳴らして行く。
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