第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
11eyes 〜避けられない戦いがある〜
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きた。
「どうだ?終わったか?」
「「「終わりましたっす!!!(`・ω・)ゝ」」」
「よろしい」
「にしてもホントーにピカピカですね〜〜」
「フッ、オレにかかれば、この程度の掃除、簡単よ」
「何を威張ってるんだ」
「ごめんなさい」
それから皆で大広間に行き、そこでカードゲームやらボードゲームやらをやって遊んだ。
「ああ、そういえばさ」
「なんでしょう?」
蒔風が菊理に声をかけ、それに菊理が答える。
「なんでアブラクサスはオレが来ること知ってたんだ?」
「それは・・・・・えっと・・・・・」
「言えない事ならいいんだよ。ただちょいと気になってね」
「・・・・そんな聞きたそうな眼をしても、説得力無いですよ?」
「バレタか」
「わかりました、お教えしますよ」
この話は誰も知らない事らしいので、なるべく言いふらさないでくれと前置きしてから菊理が話を始める。
赤い夜での最終決戦。
皆が力を出し切り勝利したものの、ボロボロで、死者まで出ていた。
美鈴や駆は力の酷使で身体や魂が崩壊しかけていたし、ゆかと雪子は魔女、リーゼロッテに吸収され、賢久はすでに死亡していたのだ。
だが、戦いに勝利した皆の体内から力の源である「虚無の魔石の欠片」と、駆の「劫の目」を菊理は取り出し、アブラクサスに吸収させた。
それによりアブラクサスはデミウルゴスに覚醒し、真の姿となった。
その力は神に等しく、世界を修復するほどのものだった。
その力故に菊理は世界から孤立し、神の領域で一人世界を見守ろうとした。
だが、デミウルゴスには自我が宿っていた。
そのデミウルゴスが自らと菊理の関係を断ち、一つ高層の世界領域から皆を見守ると言って消えた。
こうして菊理は人の世に戻ってこれたのだ。
「なるほどね。それならこの世界に侵入者がいたことに気付いてもおかしくねぇや」
そう言いながら菊理の頭をくしゃくしゃと撫でる蒔風。
「よかったな。人間から外れなくてよ。オレとしてもうれしいよ」
「え?」
「オレは既に存在が人外だ。翼人とかそう言うのが無くても、死を理解した時点でオレは爪弾きもんだ。だからうれしい。あんたが、ちゃんと人間やってるとこを見ると、さ」
「・・・・はい。これも、皆さんのおかげです」
「うんうん、人生、楽しんでるかい?」
「もちろんです」
そう言って次のボードゲームを用意する蒔風。
その顔は、とても奇麗に笑っていた。
「次はこれだ!!!「レインボードリーム」!!!」
「
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