暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
11eyes 〜避けられない戦いがある〜
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御飯を食べ、そしてお風呂に入っているのだが・・・・


「おぉー。すげー!!!」

「一軒家にこれだけのお風呂があれば十分だよな」

「温泉温泉〜〜〜♪」


この家は凄かった。
男湯、女湯に分かれた浴場まであったのだ。隅の方にはサウナもある。

ホテルなどの大浴場までとはいかないが、個人の家が持つには十分な広さだ。


「にしても・・・・」

「ん?」

「蒔風の傷、すげーな」

「それ、全部今までのか?」

「そうだね〜〜はぁ〜〜ヌクヌク」


身体を洗い終わってから湯船に浸かった二人が蒔風に質問する。
今まで何度も戦った「奴」とはどれだけ強いやつなのかと。


「うーん。あいつ強いからね〜〜・・・・ホント、俺なんて「勝った」って胸張って言えるのなんか三回くらいじゃね〜〜?」

「今までいくつ回ってきたんだ?」

「ん〜〜〜とね、わかんなぃ。ひ〜ふ〜み〜・・・・・」

蒔風がのんびりと指を曲げて数えて、指をパチンと鳴らして答えた。


「25個前後かねぇ〜?二回行った世界もあるから大変なんだよな〜」

「そんだけしか勝てないのかよ。「奴」が強すぎんのか?」

「んん〜〜〜?そ〜〜だねぇ〜〜でもま、安心してに。オイラさん、世界最強だから〜〜〜〜」


「大変・・・なんだな」

「別に〜〜〜こうやって楽しいこともあるし〜〜〜別に後悔はしてないよ〜〜ただ〜〜〜〜」

「ただ?」

「そのきっかけだけは・・・残念だったけどね・・・・」

「「きっかけ?」」


「・・・・あーーーーのぼせそうだ!!サウナ行こうぜ!!我慢大会だ!!!!」


そう言って二人の手を取って湯船から上がる蒔風。
おっと、きちんとタオルは腰に巻いてますよ?

湯船にタオルを入れるな!!と言われそうですが、この男、こういった面では恥ずかしがり屋なのである。



蒔風が二人と一緒にサウナに入ろうとその扉に手をかける。


その瞬間



彼らを脳髄から揺さぶるボイスが聞こえてきた。






「美鈴先輩おっきいですね!!!」

「や、やめてくれ・・・そんなにじろじろ見ないでくれ・・・・」

「うぅ〜〜ん。でもやっぱり女性として憧れちゃいますね〜〜」

「雪子君だってないわけじゃないだろう?」

「でも美鈴先輩には叶いませんよ〜」

「これも結構肩が凝って大変だし鍛錬には邪魔だし・・・・・」

「「「襲え!!!」」」

「え?なに、うひゃぁぁああああ!!!!!」





ガシッ!!!!



今この時以上に心が一つになったことがあっただろうか?
おそらくは無いだろう。ああ、なぜ人
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