第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
11eyes 〜なんてとこから来るんだ〜
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喫茶店・ツィベリアダ
繁華街から少し外れたとおりにある、コーヒーのおいしいこの店。
現在この店に学生服姿の、五人の少女と二人の少年がいた。
その表情はまちまちで、硬いものもいればいつもの雑談と変わらぬ態度の者もいる。
「さて、今日集まったのは他でもない。我々の力が戻ったことだ」
そう切り出したのは、硬い表情ながらも「美人」と言う言葉が似合う少女、草壁美鈴。
それに対していつもの雑談と変わらない顔で、白髪が肩まで伸びた少年、田島賢久が答えた。
「力が戻ったならいいじゃないすか。別にあって困るもんじゃないっしょ?」
「いいや、こういったことはキチンと原因がわからないといけない。幸いにして菊理君が知っているらしい。菊理君、頼む」
そう話を振られたのは大人しい外見に長い黒髪の少女、橘菊理である。
では、と頭をペコリと下げ、指を立てて説明を始めた。
「あれは・・・・昨日の晩・・・・うつらうつらと眠っていた私の夢の中でのことです」
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ここは・・・夢の中?
明晰夢ですか?でもなにか・・・・
「菊理・・・・」
誰ですか?
「私です、菊理。大切な話があります」
貴女は・・・・デミウルゴス!?
確か高次の次元から私たちを見守るといって、私から切り離されていったはずのあなたがなぜ・・・?
「はい、緊急の用件があって、再びやって来ました」
緊急の・・・・用件?
「あなたたちに危険が迫っています。世界を破壊するものが、やって来ます」
世界を破壊する!?
「だから私は現れました。失われた皆さんの力も戻し・・・ああ、大丈夫ですよ。後遺症や副作用は出ません」
そ、そう・・・よかった・・・
でもなんで?
「そして私も貴女の力として―――アブラクサスに戻ります。菊理、どうか気をつけて。敵は強大です。銀白の翼を探しなさい。彼が味方してくれるでしょう」
え?ちょと、デミウルゴス!?
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「・・・・・ということでした」
「敵って・・・なんだよ。また戦いが始まるのか!?」
「駆君・・・・」
戦い、という言葉に、水奈瀬ゆかが怯え、皐月駆に心配そうな目を向ける。
「菊理先輩、その敵ってどこから来るんですか?」
「わかりません。デミウルゴスは言ってませんでした」
「今はどうなんだ?話は聞けるのか?」
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