第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
11eyes 〜なんてとこから来るんだ〜
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美鈴の質問に首を振って答える菊理。
「彼女はまたアブラクサスとなって私の能力になってしまったので・・・・」
「そうか・・・」
「だが推論は可能」
「栞君?」
無表情な小さな少女、百野栞が言葉を発する。
「世界を破壊して特をする人間はこの世界には存在しない。つまり、異世界からの敵」
「異世界って・・・・」
「だが我々はその存在を知っている。一概に否定は出来ない」
皆が黙り込む。
いつもはひょうきんな態度の賢久も、まだ見ぬ敵に緊張を隠せない。
「や、やだなあ、皆さん!!なに黙っちゃってんですか!!皆が揃えば怖いものなしですよ!!ね?賢久先輩!」
なにやら重くなった空気を取り払うように元気を出していった広原雪子が賢久に話を振り、賢久がそれに答えた。
「おぉ、そうだな!こんだけスゲー力を持った人間が揃ってんだ!怖いもんなんざねぇよな!?なぁ、駆!」
「あ、ああ。そうだな。まだ敵の姿も見てないのに悲観するのは早いな」
「じゃあ私コーヒー注いできますね?」
「オレも行くよ」
「いーですいーです。私、広原雪子、全力でおいしいコーヒー注いできます!!」
この喫茶店でバイトをしている雪子が席を立ってコーヒーを準備しに行く。
「どーんなコーヒー注ごうかなー(ガパッ)ってひぃぃぃ!?」
「どうした雪子ぉ!!」
「あ、あ、ひ、人が・・・・・詰まってる・・・・」
「「「・・・・・・はぁ?」」」
全員が雪子の指差す場所を見る。
そこはカウンターの上にある横長の棚。
そこに我等が蒔風舜が横倒しなって白目を剥いて詰まっていた。見事に
「えぇ〜〜〜〜〜?」
駆が感情を表しにくい声を出す。
そんな中、栞だけは無表情で土台に足をかけ、蒔風の服を掴んで引きずり下ろした。
ドダン!!と蒔風が落ちてきて、その衝撃に目を覚ましたのか身悶える。
「アダッ!?や、やっと出れた・・・・」
蒔風が腰をさすりながら立ち上がり、ようやく周囲の視線に気づく。
「呼ばれて飛び出「呼んでない」呼ばれなくてもジャジャジャジャーーーン!!」
「栞のツッコミを流れるようにスルー!?」
「大変なこと、起きてませんか?あなたの世界のお助けマン!!銀白の翼たぁ、オレのことよ!!」
蒔風がバァーーン!!!と自己紹介する。
その内容に皆、当然驚いた。
「銀白の翼!?」
「では・・・・・あなたが?」
「話は聞いていたぜ!さ、説明するから席に「それより片付けろ」片付けてから説明するから皆待っててね!!」
栞の一喝に、蒔風がカウンターに
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