IFエンド 「シュテル・スタークス」
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でもあるのかと。触った感じ熱はなさそうだが」
と、当然です。慌てているのは体調が悪いからなのではなく……あなたが傍にいるから。まったく、人の気も知らずにおでこに触れないでほしいものです。
そもそもの話になりますが、あなたは私が自分から触れるのは問題なくても人から触れられるのが苦手な方だと知っているでしょう。特に今のように不意打ちでされるのが最も良くありません。想い人という追加要素もあって非常に効果抜群なのですから。
「あのなシュテル、お前とも長い付き合いになるからある程度のことは目を見れば分かる。けどな、だからって全部理解できるわけじゃないんだ。言いたいことがあるならちゃんと口で言え」
あなたの言っていることは至極最もではありますが、言いたくても言えないことは意外とあるものなのですよ。
大体……全部理解していたのだとしたら、私はあなたを滅殺してます。私の想いに気づきながら気づかないフリをしているということなのですから。まあ気づいていないでしょうからルシフェリオンの出番はありませんけど。
「なら言わせてもらいますが……いいですかショウ、いくら近しい相手だからといって気軽に女性に触れるものではありません。親しき中にも礼儀ありという言葉があるでしょう」
「シュテル……お前の言うことは最もだとは思うが、俺としてはお前にだけは言われたくないんだが」
「それはそれ、これはこれです」
女性から男性に触れたりする場合、基本的に男性側にデメリットは皆無。むしろメリットが多いと言えるはずです。
しかし、逆の場合はそうとは限りません。好きな相手からなら良いですが……いえ、それはそれでドキッとしてしまうのである意味良くありませんね。
「はぁ……どこかおかしいと思ったが、お前は今日もお前みたいだな」
「何を当たり前のことを言っているのですか。私が私以外になれるわけがないでしょう……まさか、あなたは私になのはを重ねているのですか」
「ありえないことを言うな。お前となのはじゃキャラが違い過ぎる。出会った頃ならまだしも、今重ねて見たり間違うことなんてあるわけないだろ。というか、なのはとは少し前まで同じ部隊に居たんだぞ」
確かにそうですね。なのはやフェイト、そしてはやて……加えてその守護騎士達とキャッキャウフフしていましたものね。さぞあんなことやこんなことがあったんでしょう。
フェイトに関しては昔からショウに対して矢印が伸びていましたし、はやてもなんだかんだで好意を持っている感じでした。なのはも同じ部隊になって一緒に居る時間が増えたからなのか、戦場を共に翔けたことで絆が深まったのか、ここ最近は妙に色気づいていました。
あなたが魅力的なのは認めますがもう少し相手を絞ったらどうなんですか。私はあなたをそんな男に育てた覚
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