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ソードアートオンライン 孤独者と闇裂く対剣
ビーター
第一章
仲間のために

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俺は今、二人のプレイヤーと対峙している。
対峙、とはいっても机を挟んで座っている訳だが。
「じゃあ、質問させてもらおうか。なんで俺のギルドに入りたいと思ったんだ?」
俺は二人に問い掛ける。すると、少年の方が口を開いた。
「一番の理由は、コンビ狩りに限界を感じたからです。でも、前線に留まりたい。少しでも早く帰るために。」

「私も、大体は彼と同じです。でも、私の場合は、ひとつの我が儘。見てみたいんです。この世界の行く末を。私の友達を殺した、このゲームの。」
二人の言葉には確固たる意思が込められていた。

「じゃあ、次。このギルドはレベル38が適正ラインなんだが、行けるか?」

「大丈夫です。今、二人とも43ですね。」
「そうか。ならオーケーだ。」
俺の一言で二人は立ち上がり、お辞儀をする。
同時にギルド加入申請が届き、俺はそれを許諾する。
「俺が団長のツバキだ。よろしくな。」
「大剣つかい、黒牙の騎士と呼ばれています。ジンです。」
「曲刀つかい、誘いの手と呼ばれています。ナギと言います。」


「ようこそ。俺の……いや、俺たちのギルド、神々の黄昏、ラグナロクへ。」
これが俺の……俺たちの出発点となった。



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