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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第73話:パズルのピースが合致すると嬉しい
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ム建設の進捗状況を描き残してる場所と同じよね!

って事はよ……3人の部屋割りをウルフ閣下が決めたのにも意味があるんじゃないかしら?
彼女の創作部屋は、人の出入りが確認しづらい場所……
3人の部屋を離したのも、室内で何をやっててもバレないようにする為じゃないの!?

あの小僧……公私混同も甚だしい!
姫様達に言い付けて……やりたいけど、浮気してる事に気付いた私にリュカ様は、秘密にしておくようにと注意喚起してたわ。
だから大人しく黙っていようと思います。

新人3人も自分達の部屋に興味がいっぱいで、キャッキャ言いながら私の前から散っていきました。
しかし如何すれば良いのでしょう……
凄い事を知ってしまった私は、如何やって普段通りに仕事をすれば良いのでしょう。

誰かに言いたい……
誰かに言って秘密を共有したい!
でも言って良い相手って誰?

「ユニ」
そんな事を考えながら執務室まで歩いていると、物置部屋からビアンカ様が顔を出して私の事を呼び止めた。

「は、はい。何でしょうかビアンカ様」
「今、良いかしら?」
ビアンカ様は私に内密な話をしたいらしく、人気の無い物置部屋へ招き入れる。

「この間はごめんなさいね……お仕事の邪魔をした挙げ句、精神的な苦痛までも体験させちゃって」
“この間”というのは、やっぱりウルフ閣下とのいざこざ事件の事だろうか?
「い、いえ……私達は別に……」
と言うしか無い。“いい迷惑でした”なんて言える訳無いのだから、“別に”と言うしか無い。

「良いのよ無理しなくて。私も貴女達に圧力をかけてウルフ君への牽制に利用しようと考えてた訳だから……本当にごめんなさいね」
あぁ、なるほど。道理で退出したがっても許して貰えなかった訳だわ。

「あの後ね、リュカに怒られちゃったのよ。『ウルフを困らせるだけなら兎も角、その周りのスタッフに迷惑をかけるなんて言語道断だ』って……」
「そ、そんな……あれは誰が見てもウルフ閣下の方が悪い訳ですし……」
生意気な上司って厄介ね。

「ユニは優しいからそう言ってくれるけど、あの日からリュカが私とシてくれないのよ……」
「……シてくれない?」
「夜の相手をよ」
「マジですか、それは!?」

「マジなのですよ、これが!」
あ、あのリュカ様がビアンカ様との営みを拒絶するなんて……
そんなにウルフ閣下の仕事の方が大切って事なの?
あの男に何をそんなに遠慮してるの!?

「ビアンカ様は悪くないですよ! 私、リュカ様に説明してきます!」
「良いのよユニ……流石に昨晩、私がリュカに文句を言ったから。そしたら言われたの……先刻(さっき)の台詞を」

「で、でも……」
「でね、迷惑をかけたスタッフ達に謝ってきなさいとも言われたの。
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