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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第73話:パズルのピースが合致すると嬉しい
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創作部屋よ」
グランバニア城2階に設けられてる宮廷画家用の創作部屋……
元々は兵士等の仮眠室や娯楽室等だった場所だが、今はそれぞれを別の場所に移転させてる為、空き部屋となっていた部屋だ。
「それぞれ干渉されたくないだろうと思って、そんなに離れては無いけど間隔を空けて部屋割りしてあります。それと勝手に各自に部屋を割り当てちゃってますから、文句は言わないようにね」
我が儘なガキじゃないのだから『私はこの部屋が良い!』とか言って喧嘩しないだろうけど、遠慮しあって部屋割りが決まらないのも困るから、勝手に決めさせてもらったわ。
「何から何までお気遣いありがとうございます。俺としては美女二人と同室が良かったんですけどね」
聞き慣れてる軽口を叩くのはラッセル君。こんな性格だからリュカ様に気に入られて採用されたのだろう。
「コラー、あほラッセル! 私は陛下の愛人になる為に宮廷画家になったんだぞ! 私に手出ししたらダメなんだからね!」
私と同じくらいの胸囲しか無いから愛人になるのは無理だろうと思われるエウカリスさん。これまた凄い性格だわね。
「ねぇピクちゃん! 一緒に愛人になって安楽な人生送ろうね」
「い、いや……私は陛下の愛人に何て気は……」
唯一リュカ様の愛人になれそうなスタイルのピクトルさんの性格は比較的真面そうだ。
大丈夫かしらねぇ……この性格じゃグランバニア王家と付き合うのは拷問だと思うけど。
「いやぁ〜……しかしピクトルはスタイル良いんだねぇ!
先刻
(
さっき
)
陛下が言ってた“85・55・88”は、君のスリーサイズだろ? 何で陛下が知ってるんだ?」
ああ! あの数字は彼女のスリーサイズかぁ……
「リュカ様は特別な瞳の持ち主で、女性のスリーサイズなら見ただけでズバリ当ててしまわれる方なのですよ」
「凄い人なのねぇ……じゃぁ私のサイズも知られちゃってるのかしら?」
そうなのよ、凄いお人なのよリュカ様は!
私も何時ぞやに中庭ティータイム中に、教えて戴かなかったら知り得なかった情報ですもの。
……………そう言えば“85・55・88”って、そのティータイム中にリュカ様から聞いた数字だったわね。
確かウルフ閣下の暗証番号が“85・55・88”だと推測なさった数字だったわ。
……え!? この数字ってウルフ閣下の浮気相手のスリーサイズを、その事実を知ってるリュカ様が嫌がらせで暴露した数字よね!?
……うそ!? だってピクトルさんがラッセル君にスリーサイズを再度言われ、恥ずかしそうに胸を押さえてるのよ!
そう言えばリュカ様が購入してきた絵画の中で、彼女が描いたとされてるグランバニア城の絵は、城から南東に位置する小高い丘の上から描かれたモノだったわ。
あの場所ってウルフ閣下が毎週土曜日にスタジア
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