出撃・礼号作戦!〜最終作戦、始動〜
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とする艦隊だ。」
更に三笠教官からの追い討ち。これだけの戦力を相手取るのに一番最悪のケースは挟撃される事だ。
敵の最深部にいる艦隊でも、ウチの艦隊ならば互角以上に渡り合えるだろう。それは確信している。だが、その背後を突かれるとこっちは一気に総崩れだ。とは言っても、今からウチの全戦力を移送するのは時間が掛かりすぎる。手詰まりに近い感覚を覚えつつ、必死に糸口を探る。……と、海図を見ながらある事に気付く。
「なぁ、単冠(ひとかっぷ)湾の泊地からは出せねぇのか?連合艦隊。」
ぼそりと呟いた俺の一言に反応して、どやどやと海図に集まり始める提督とその秘書艦達。
「北は戦艦棲姫が多い編成だ。こっちはウチが叩く。南からのルートは空母戦力が多いらしいから……空母機動部隊で二正面に構えれば……」
「挟撃の線は薄くなり、戦力の分散も見込める……か。単冠湾泊地に無線を繋げ!急ぎ機動部隊を編成させよ!」
流石は元帥、歳を食っても頭の回転と反応の早い事。先程までの意気消沈した作戦本部はどこへやら、バタバタと騒がしくなってきた。
「さぁて、売られた喧嘩は買う主義なんだ。キッチリと痛い目見さして、ナメた真似出来ねぇ様にしてやるぜ。」
誰に言うでもなく、俺はそう言って気合いを入れた。さぁ、決戦だ!
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