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提督はBarにいる。
出撃・礼号作戦!〜最終作戦、始動〜
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になった鳥海。こういった緊急性の高い作戦はほぼ初参加のはずだが、その能力をいかんなく発揮してくれるだろう。

「続いて第二艦隊。旗艦は神通だ、任せたぞ。」

「はい……ご期待に応えてみせます。」

 鬼教官は実戦も強い。その指揮能力と戦闘力は俺も太鼓判を押せる。

「続いて駆逐艦……夕立、時雨。」

「っぽーい!」

「うん、任せてよ提督。」


 駆逐艦最狂と、豪運の持ち主。今の状況下で出せるベストメンバーを選出したつもりだ。

「続いて重巡……プリンツ、お前だ。」

「ふぇっ?わ、私ですかぁ?」

 ドイツ海軍の火力と持ち前の運は大きな強味だ。案外、隠し玉と思ってたりする。

「最後に雷巡……北上、大井。」

「ほいほーい、任された〜。」

「殺ってやるわ……うふふふふふ♪」

 大規模作戦の切り札中の切り札、雷撃大好きハイパーズコンビ。ウチには北上と大井は3人ずつ在籍しているが、その中でも一番の古株を連れてきた。とくに大井、こいつはマジでヤバい。キリングマシンというか、バーサーカーというか……とにかく、ヤバい。

「以上が出撃のメインとなるメンバーだ。金剛、比叡、榛名、霧島には援護部隊を任せる。必要な面子を選出、報告しろ。」

 そこで全員が立ち上がり、敬礼した。隙は無い。後はやるだけだ。




 昼食を兼ねたミーティングを終えて臨時の作戦本部へと戻ると、室内の面子は難しい顔で唸っていた。

「どうかしたかジィさん、まさか輸送部隊が失敗したとか言わねぇよな?」

「いや、それは上手くいった。既に出撃は可能な状況じゃ。」

「ならすぐにでも打って出りゃ良いじゃねぇか。迷ってる暇はねぇぞ!」

 普段の大規模作戦ならば、ある程度腰を据えて取り組む事も出来るが今回は状況がよろしくねぇ。一刻も早い人質の救出が望ましいからだ。

「じゃが敵が多すぎる。これを見ろ。」

 手渡された資料は幌筵から出された偵察機からの報告書。敵艦隊の戦力分布、その内容がびっしりと書き込まれていた。

「空母棲姫に戦艦棲姫が多数、飛行場姫からの爆撃機の大群に、姫級を護衛するのは改flagship級、その他戦艦、空母、重巡に駆逐艦、潜水艦。いずれもelite以上の模様……確かにこりゃウチの艦隊だけじゃあ難儀しそうだなぁ。」

「更にじゃ。最深部に形成されつつある『巣』の中核は、見た事の無い新型の姫級。……恐らくは重巡洋艦クラスとの事じゃ。」

「……マジ?」

 ジィさん、それを早く言えよと言いたくなる位の大艦隊。しかもZaraは既に敵の手に堕ちた可能性が高い。

「あぁ、しかもその姫級……仮に『重巡棲姫』としておこう。それを護衛するのは戦艦棲姫2、空母棲姫1を主幹
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