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提督はBarにいる。
出撃・礼号作戦!〜発令、捷四号作戦!〜
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よ!任せたぞ、じゃあな。」

 これで準備は整った。後はメンバーが揃うのを待つばかり。その間に横須賀の最精鋭部隊なら見事に橋頭堡を築くだろう。俺達の出番はその後だ。とにかく今は焦らずに待つ事、それが重要だ。




 ただ待っているだけ、というのも暇だ。久し振りにジィさんと一局、と思ったが横須賀鎮守府の提督への指示で忙しそうだ。さてどうしたものか……。そういえば、ゴタゴタのせいで皆昼飯を摂ってない。今出来る事をやるとするか。

「なぁ、幌筵の提督って君か?」

「はっ!なんでありましょうか大将殿!」

 階級章を見ると階級は大佐。目上の奴に話しかけられたら緊張するのは解るが、ガチガチになりすぎだ。

「いや、別に取って食おうってワケじゃあねぇさ。作戦開始まで暇だしさぁ、ちょっと料理でもしようかなぁと思ってね。」

 要するに、道具と食材を提供してもらえないかという話だ。

「ほぅ、久し振りにお前さんの飯が食えるのか?悪くないのぅ。……すまんが、頼まれてくれるか?」

 元帥のジィさん、それを聞きつけて寄ってきた。相変わらずの地獄耳だな。目の前の大佐君がビビって固まっちまうだろうに。

「ひゃ、ひゃいっ!ただ今準備を……!」

 ほらぁ、狼狽えてたじゃねぇか明らかに。しばらく待っていると材料や食材を抱えた艦娘達が戻ってきた。たまには屋外で料理ってのも、風情があって良いじゃねぇか。

「さて、冬の北海道沖だ。間違いなく寒いだろうから煮込みかスープだな。」

 そう言って作り始めようとしたら、

「わ、私達もお手伝いします!」

「あ〜、こっちはいいよ。それよりさ、中の厨房とかでおにぎりとか準備してくれ。作戦指揮とかしながら食べやすいようにさ。」

「は、はいっ!」

 俺の気晴らしにやるのに、手伝われちゃ敵わんよ。さてと、まずは……お、じゃがいもに玉ねぎ。さすがは北海道、野菜が豊富だな。んじゃこれでいくか。

 まずはじゃがいもにフランクフルト。大きめゴロゴロになるようにカットして、鍋にバターとオリーブオイルを熱して炒める。じゃがいもは軽く蒸かしてからのほうが火の通りが早くて時間短縮になるんだけどな、今日は生から炒めていく。フランクフルトにもいい感じの焼き目が付いたら食材が被る位の水。そこに砂抜きしたアサリと顆粒のブイヨンを足して更に煮込む。具材に火が通ったら牛乳、塩、胡椒で味を整えれば「お手軽クラムチャウダー風スープ」の完成だ。

 お次は玉ねぎと白菜を使ったスープだな。白菜と玉ねぎは適当に刻んで、バターとサラダ油で炒め、サッと火が通ったらこっちも具材が被る位の水。少し煮立たせて白菜と玉ねぎが透き通って来たらここに鍋キューブの鶏だし・うま塩味を入れて更に煮込む。鍋キューブが無けれ
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