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提督はBarにいる。
ちょっとだけ、提督の昔話B
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合う二人。その迫力には私も肝を冷やしたよ。

「……わかった、俺の敗けだよ。提督になりなんなり、好きにしやがれ。」

 諦めたように掴んでいた右手を離して、笑ったんだよ彼は。その後は元帥の推薦と言う形で提督候補生になり、卒業と同時にブルネイに配属、その後は君の方が詳しいだろう?金剛。




「ハァー……。凄い話でシタ。」

 自分の夫の提督となった経緯と元帥との関係を聞くと、目の前で未だに言い争っている二人が本当の親子のように見えてくる。

「第一ジィさんがイカサマ認めてりゃあ、俺は提督ならずにここで働いてたんだぞ!?解ってんのか!」

「やかましいわい!大体あの時、儂は『イカサマをしてはいかん』などと言うてはおらん!」

「あ!この野郎開き直りやがったな!それつまりイカサマしてたって暗に認めてんじゃねぇか!」

「誰もそんな事は言うておらんだろうが!馬鹿か貴様は!」

 二人の言い争っている姿を見ていたら、親子というよりも長年の友が他愛もない口喧嘩をしている……そんな感じに見えてきた金剛。

「何だかdarling、とっても楽しそうネーw」

「そうさな、二人は似た者同士だからな。存外歳の離れた兄弟のような感覚なのかも知れん。」

 いつまで経っても大人げない二人を見守る二人の妻は、そう言い合って笑っていた。
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