出撃・礼号作戦!〜横須賀・大本営〜
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ぁ〜……ここが本土…ここが横須賀ですか!」
初の本土の土を踏んだ面子はキャイキャイとはしゃいでいる。
「私はテートクの付き添いで何回か来ましたけどネー。」
そう自慢げに語る金剛、それくらいにしとけ。加賀が弓引いてるから。今回連れ立って来たのは以下の面子。
《嫁艦's》
金剛・比叡・榛名・霧島・赤城・加賀・翔鶴・瑞鶴・長門
《観艦式参加メンバー》
高雄・愛宕・隼鷹・飛鷹・足柄・那智
一応観艦式の参加メンバーは急拵えだがちゃんとした理由がある。高雄と愛宕は観艦式への参加経験がある為に採用。隼鷹と飛鷹はまず間違いなく行われるであろう晩餐会でのドレスコードとか、立ち居振舞い関連で他の奴等のサポート役も兼ねて連れてきた。残りの二人は誰でも良かったんだが、本土に行くと聴いた途端に鼻息荒く足柄が、
「私も英国の観艦式に参加経験あるわよ!私を出さないなんてあり得ないわっ!」
と怒鳴り込んできた。……まぁ恐らくは本土のイケメンでも引っ掛けようって魂胆だろう。それで良いのか、熟れた狼……基い、餓えた狼よ。那智はそのお目付け役だ。
「ブルネイからはるばるとようこそお越し下さいました。」
埠頭には不釣り合いな黒塗りの高級車。どうやら出迎えらしい。
「いやいや、元帥閣下のご指名とあらば。」
社交辞令的な挨拶を交わし、車に分乗する。
「とりあえず、今日の予定は?」
「この後提督と秘書艦殿には元帥閣下と面会して頂きます。その後、20:00より観艦式に参加する艦娘を交えての晩餐会となっております。」
やっぱりな、連れてきて正解だったぜ隼鷹と飛鷹。……てか、パーティ用のドレスなんてあいつら持ってるのか?無ければ見繕わせねぇと。
手短な会話を済ませて後は車に揺られていく。戦争初期に焼き払われたこの街も、戦前の姿をほぼ取り戻しつつある。20分程走って車は大本営の敷地に入った。
「思ったよりも……小さいんですね?」
「まぁな。ここは殆ど事務方の詰所みたいなモンだ。ウチみたいな大規模設備は要らんのさ。」
赤城の質問に答えながら、簡単にではあるが解説しよう。
国内外を問わず、鎮守府は数多く存在している。その戦力を一極集中させては良い的だ。その為、『所属』は横須賀鎮守府でも『所在地』は静岡、なんて事例はザラにある。その中でもその地域の元締めのように機能している場所を示して『泊地』だとか『警備府』なんて呼び名が付けられている。今回の破壊工作で狙われたのも、この中枢部だな。かく言う俺もブルネイの元締め的な立場を仰せつかってはいるんだが
、何分めんどくせぇし半分以上は優秀な部下が処理してくれている。どうしても俺の採可が必要な物だけ俺に回ってく
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