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IS ーインフィニット・ストラトスー 〜英雄束ねし者〜
23話『破壊者』
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景しか見えない。

「……代表戦の時のあの妙な空間と何か関わりがあるんだろう、こいつも?」

「ああ、出所は同じって言うのは間違いない。だけど、一兄はSEがもう殆ど無いだろう?」

 専用機とは言え通常のISしか纏っていない上にSEが尽きる寸前の一夏を戦わせるのは危険だと判断して下がらせようとするが、

「お前だって、やらなくても状況は……」

「変わらないってか?」

 ヴレイブの装甲の向こう側で四季は一夏の言葉に答えながら笑みを浮かべる。少なくとも、何処まで能力を再現できているかは分からないが、目の前に居るのは世界を滅ぼす事さえも可能な“可能性”を持っていた聖機兵、『ガンダム』と言う名を紛い也にも受け継いだ以上は、この場で危険なルーンレックスを放置すると言う選択肢は無い。
 なにより、

「悪いけど……オレはオレがオレで有る為に退く訳には行かない」

 そう、二人の友の象徴を宿し、詩乃の勇者になると誓った誓いに賭けて、此処で退くわけには行かないのだ。

「そう言う訳でオレは行かせて貰う」

 ブレードを二本引き抜いて四季はルーンレックスへと向かう。




 己へと向かって来る四季の姿を目視したルーンレックスの記憶の中に浮かび上がるのは、出来損ないと蔑んでいたガンレックスの姿。操者と共に成長・進化し続けたガンレックスにルーンレックスは敗北した。

「貴様を葬り、完全な復活をとげ今度こそ『真聖機兵の戦い』に勝利して見せようぞ」

 両手の掌から光の針を出現させヴレイブを迎え撃とうとするルーンレックス。元になったラウラのISの武装の『プラズマ手刀』に似ているが、掌だけに発生するそれは飛び道具にすることも可能な、ある種の万能武器といえるだろう。

「くっ!」

 離れては不利だと判断した四季がブレードを振るうことでぶつかり合う四季の剣とルーンレックスの光の針。両手の針を二本のブレードで受け止め、頭部バルカンを撃つが残念ながら効果は無いように見える。

「ならばこれでどうだ? ルーンレックス破壊光」

「っ!?」

 ルーンレックスの声が響くと全身の文字が輝き、全身から光線を放つ。それに気がついた四季がとっさにルーンレックスから距離を取る。流れ弾となった光線がアリーナを覆っていた特種防御シールドを突き破る。

「こいつは……」

 危険を察知しアリーナ内を飛び回りながらルーンレックスの破壊光を避けるが、どこまで避けられるかは分からない。今はスピードと機動性能はヴレイブの方がルーンレックスよりも上なのが救いだ。

『あの攻撃は厄介だな。四季、オレの力を使うか?』

 デュナスモンの力を借りた形態ならばブレス・オブ・ワイバーンで防御と攻撃を同時に行う事が出来るかもしれない
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