第39話 勘違い
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ん」
「絢瀬絵里。ロシアでは常にバレーコンクールの上位だったと聞いている」
「そして、西木野真姫は作曲の才能が素晴らしい。そうでしょ?」
彼女らの言ってることは間違ってない、むしろ正解なんだがなぜプライバシーやら個人情報を知っているのだろか甚だ疑問に残る。犯罪じゃね?
「園田海未。貴方の作る詩は好印象で素直なところが素敵ね。西木野真姫の曲想とマッチしているわ」
「な、なぜそのようなことをご存じで!?」
「知っているもの。まぁ不確定要素ばかりだけど」
と言って髪の毛をくるくる弄りながら話す優木あんじゅと真姫が一瞬だけ重なり、『あぁ、コイツもそこらへんの金持ちとは次元の違う金持ちだ』と、この場にそぐわない事を考えた。
「星空凛の運動神経や俊敏さは最も秀でていて、恐らく全国レベルね。小泉花陽の歌声は、個性の強いメンバーの歌声に調和を与えていて均衡にしてくれている」
「牽引する高坂穂乃果の対になる存在とし、メンバーを包み込む包容力のある東條希。みんなを背中から後押ししてくれる人はどんな時も必要なのだ」
「実際お母さん立場だからな」
適当な事を言ったせいで希にじろりと睨まれた。その口は僅かに動いていて『後でわしわし』と至極恐ろしい罰ゲームの名前を出していて身震いがした。この集まりが終わったら速攻で帰ろうと思う。仕方ないだろ。μ`sが三人の時も、にこが入る時も絵里が入る時だって君がなにかしらのアクションを起こしてくれたんだから。
「それに、ここにはアキバのカリスマメイドもいるしね?」
「あっ...え?」
「ふふっ、後でサイン貰えるかしら?ミナリンスキーさん」
「ふ、ふぁ...なんでそんなことまで」
正体は俺ら以外知らないと思っていたのだが思わぬ誤算。どうしてそんなことまで知ったのがいよいよ気になって来た。可能性としては探偵に頼んだとか、そういうのがあってもおかしくないだろう。俺らと違って金持ちのお嬢様学校の生徒なんだから。ことりはかぁぁ、と染めて黙り込む。
「矢澤にこ」
「な...何ですか...」
漸く口を開いた綺羅ツバサは、緊張しきったアイドルとは思えない歪んだ顔をした自称宇宙ナンバーワンアイドルをじぃ、と見据える。そして。
「いつもお花ありがとう!私たちがスクールアイドル始めたころからずっと応援してくれてるよね!本当にうれしいわ!それに、一度握手会で握手したことも覚えているわよ!」
と、いうことだそうだ。一瞬だけ時間の止まった空間の最中、にこはどきりとした表情としまったというばれたくなかった、といった表情で綺羅ツバサとメンバーを交互に見比べる。
───え?
数秒後にそんな驚きの声が上がり、すぐに真姫に問い
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