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μ's+αの叶える物語〜どんなときもずっと〜
第39話 勘違い
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クールアイドルとして、同じ地区同士として、仲良くしていきましょ」
「そんな御託はいいから。アンタは誰だ。何を知っている」
「こら、大地。いきなりその言い方は失礼よ。落ち着きなさい」


 絵里に諭され、俺は口を閉じる。が、視線はそのまま綺羅ツバサに向ける。特に気にする様子もなく彼女は視線を穂乃果に向けて、こほんと軽く咳払いをする。



「では改めまして。A-RISEです。一度、皆さんに挨拶したいと思っていたの。同じスクールアイドルとして、同じ地区で争う好敵手(ライバル)として、ね。高坂穂乃果さん」
「...なんで、知ってるんですか、私の名前。名乗った覚えはないですよ」
「でも、会ったことはある(・・・・・・・・)、でしょ?」


 

 先ほどからの穂乃果の敵対心溢れんばかりの態度に、意味ありげな二人のやり取りを見て、完全に蚊帳の外であるμ`s他メンバーは顔を見合わせる。聞きたくてもリーダーである穂乃果があの態度じゃあ聞こうにも聞けない。間違いなく俺絡みだろう、とは思う。だけど教えてくれる素振りがない以上俺は言及せず見守ることにした。


「まぁいいわ。貴方達がスクールアイドル始めた時にすぐにわかったもの。『あぁ、あの時の子だわ』って。でも、テレビ画面で見るより実際会って見た方が遥かに可愛らしいわね、高坂さん」
「......そんな見え透いたお世辞、やめてください」


決して、お世辞ではなく本心で言っているようにも聞こえる。だけど、穂乃果はそれを突っぱねた。



「まぁツバサ、そのくらいにしておけ」
「ふふ、じゃあこの先の話は英玲奈とあんじゅに任せるわ」


綺羅ツバサは肩をすくめて椅子に座り直す。では、と話し始めた統堂英玲奈に視線が集まる。




「ツバサの言った通り、私たちはμ`sの皆さんと話がしたかったのだ。当然その中に興味もあればライバル視もあるが、今は親睦を深めるための集まりと思っていて欲しい」
「そう、ですか...ですが、私たちはまだスクールアイドルになって間もないです。そこまでA-RISEに興味を持たれるようなことは無かったはずです」


A-RISEに注目されていた、と知ってそれぞれ驚いだりざわめきの声を上げる。興味を持たれること...第一階ラブライブ!の急激的な人気上昇を除いては、であるが。絵里がそんなこと言ったすぐに統堂英玲奈が否定に入る。


「私たちが興味を持ったのは君たちが今考えているようなところではない。9人それぞれが違う個性を持ち、だがその個性が1つだけ目立っているのではなく調和していて見事バランスを保っている。そこに興味を覚えたのだ」
「調和...?バランス?一体何の事にゃ?」
「そんなこと???」
「あなたもよ、絢瀬絵里さ
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