暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1549話
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筈なんだけどな。
 こうして見る限り、どの機体もビームサーベルの類を持っていない。
 もしかして、模擬戦という事でお互いに装備を合わせる必要があり、お互いが決められた武器……この場合は初期装備の武器だけしか使用不可能になっているという可能性もあるか。
 理由の有無はあれど、ビームサーベルを装備していないというのは良かったかもしれないな。
 こうして模擬戦が行われている光景を見る限り、連合軍側が一方的に押しているのだから。
 であれば、ビームサーベルはオペレーション・デイブレイクの時の切り札という事にしてもいいかもしれない。……いや、そこまで大袈裟なものではないか。
 そんな風に考えながら見ているモニタでは、次々にOZの兵士達が連合のエアリーズに撃墜扱いされていく。
 その光景は、もはや模擬戦というよりも蹂躙、または狩りと表現した方がいいだろう。

「お?」

 だが、狩りの獲物にされたOZの兵士にも、自分達が精鋭だと認識しているだけに一方的にやられているだけではない。
 1機のエアリーズが、連合軍のエアリーズにペイント弾を命中させ、撃墜扱いにしたのだ。……もっとも、次の瞬間には綾子のトーラスが放ったトーラスカノンが命中し、結局撃墜扱いとなったのだが。
 結局奮戦らしい奮戦はそれだけで、その後はOZの兵士が一方的に狩られていき……最終的に模擬戦終了の規定時間前にOZの兵士が全滅し、連合軍の完全勝利として終わる。
 もっとも、連合軍側も1機撃墜された以上、パーフェクトという訳にはいかなかったが。

「ほう……これは、素晴らしい戦士達だ」

 俺の隣でトレーズが楽しそうに呟くその声だけが、耳に残るのだった。
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