暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1549話
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で、しっかりと綾子の名前まで知っているとは……やはりトレーズは侮っていいような相手ではない、か。

「そうだ。最初はMSの操縦技術はそんなに高くなかったんだが、才能があったんだろうな。今では、連合軍の精鋭部隊とやり合えるだけの力を持っている」
「何でも生身でも強いと聞いていたが、MSの操縦技術も高いのかね。それは素晴らしい」

 トレーズの口調には侮りの類はない。
 本当に、心の底から綾子が腕利きのパイロットなのを賞賛しているように聞こえる。
 オペレーション・デイブレイクでは間違いなく強敵になるだろうというのを理解していながら、だ。
 貴族趣味、騎士道精神。そんな言葉が似合っているのだろう。
 だからこそ、トレーズ派を生み出すだけのカリスマを持つに至った……そう思っても間違いではない筈だ。
 トレーズについて考えていると、やがて模擬戦が始まる。
 どちらも20機ずつの部隊であり、それなりの戦力と言ってもいい。
 そんな中で最初に動いたのは……予想通り、OZの部隊だった。
 自分達が精鋭部隊だという自負のあるOZだけに、連合軍を相手に後手に回るというのは考えられなかったのだろう。
 隊形を整え、一斉に放たれるチェーンライフル。
 だが、その攻撃により連合軍側で被弾したMSは1機もいない。当然綾子の操縦するトーラスもあっさりと攻撃を回避している。
 その様子に戸惑ったような動きをしたのは、OZ……ではなく、連合軍側。
 まさかこうも簡単に攻撃を回避出来るとは思わなかったのだろう。
 だが、それは当然だ。トールギスと模擬戦をしているのだから、この程度の攻撃を回避出来ない方がおかしい。
 そしてOZのパイロットであっても決して俺より強い訳ではないと判断したのか、連合軍側が一気に攻撃に出る。
 驚いたのは、綾子のトーラスが他の機体と普通に連携を取っていることだ。
 勿論トーラスとエアリーズは多少の性能差があっても、そこまで大きなものではない。
 そうである以上、連携を取るというのは普通に出来てもおかしくないんだが……それでも一切の遅れもなく、こうも連携を取れるというのは予想外だった。
 トーラスの放つビーム砲……トーラスカノンが数機のエアリーズに命中し、撃墜判定を食らったエアリーズが戦場から去っていく。
 そしてエアリーズ同士の戦いでも、かなり一方的な戦いが繰り広げられている。
 連合軍とOZ。両方のエアリーズが空中を動き回りながらチェーンライフルを撃ちまくっているのだが、それが命中して機体に黄色や赤、青といったペイント弾の花が割いているのは、全てがOZ側。
 連合軍側の機体には、まだ一発のペイント弾も当たってはいない。
 にしても……エアリーズにはビームサーベルのような近接戦闘用の武装を持つようにアドバイスした
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