ガンダムW
1549話
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は負担にはならなかった。
いや、寧ろ話していて楽しいと言ってもいい。
他のロームフェラ財団の者達のように高圧的でないというのもあるし、またこちらの事情を何とか口にしようと考えてのものではなく、純粋に俺と話すのを楽しんでいるというのが大きいだろう。
……もっとも、一番大きいのはトレーズと話していれば嫉妬してくるだろうレディ・アンがこの場にいないという事だろうが。
「それでは、アクセルはこれから行われる模擬戦の参加者達の指導をしていたのかね?」
「ああ、そうなる。正直なところ、俺とあいつ等だと技量の差が大きくてな。連戦連敗の状況で自信がなくなりそうだったから、それを防ぐ意味でもこうして今日の模擬戦を企画した訳だ。……まぁ、俺がしたのはアイディアを出しただけで、実際にこうして大掛かりになったのは、連合軍の上層部の方で動いた結果だけど」
「そう、それだ。私としてはOZの皆の実力が認められる場が出来たのは嬉しいのだが、何故こうも大掛かりな事になったのだろうね?」
「いや、だから俺に聞かれても分からないって」
おかしいな。ゼクスやノイン辺りから俺がオペレーション・デイブレイク……OZの反逆について知っているというのは臭わせた筈なんだが、それにしては、この態度はどうなんだ?
もし俺がその辺を知っているというのを聞かされているのなら、今回の件は明らかにOZに対する牽制であると、そう理解してもおかしくない筈なんだが。
そうなると……もしかしてゼクス達がトレーズに報告してないのか?
いや、けど今の状況でゼクスやノインがトレーズにその件を報告していないというのは少し疑問だな。
そんな風に若干混乱しながらもトレーズと話していると、やがて映像モニタに連合軍とOZの部隊がそれぞれ準備を始める。
その中でも特に目立っているのは、やっぱり連合軍……より正確には、連合軍の部隊の中に一機だけ存在しているトーラスだろう。
その姿を見たOZの将兵や、ロームフェラ財団の中でもトーラスがどのようなMSなのかを知っている者達はそれぞれ驚きを露わにする。
……当然、俺の隣でその様子を見ているトレーズは、殆ど驚きを表情に出してはいなかったが。
「ほう、トーラスは本来宇宙用のMS。それを地上用に改修するとは……それも1機だけ? もしや、あの機体にはシャドウミラーのメンバーが乗っているのかな? 確か……そう、アヤコ・ミツヅリだったか。そのような人物がMSの操縦技術を急速に高めているという話を風の噂で聞いた事があるが」
「……へぇ」
やっぱりというか、油断のならない相手だな。
綾子の事は、連合軍の中でもそれ程知られていない。
自分で言うのも何だが、シャドウミラーというのは俺……正確にはトールギスという認識が高い為だ。
そんな中
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