絶望のロンド 前編
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刺し、そのままダブルオーライザーの所へと向かった。
『うっ……! 』
「……トランザム………! 」
アルケオニスガンダムに向かって、トランザムを発動したブラウドライツガンダムが激突する。その際にアルデオガンダムが手から離れ、ブラウドライツガンダムはおしつけるかのように地面へと不時着した。
「邪魔ばかり…………すんなっ! 」
アルケオニスガンダムは刀でブラウドライツガンダムを真っ二つに切断するが、肝心の操縦者のセシリアは、直接カグラの元へと向かっていた。
最初からそうすればよかったのだが、冷静さを欠いた全員にはその考えは思い浮かばなかった。だからと言って、セシリアは冷静だったというのは違う。ただの勘で行動しただけだ。
「レイ……! 」
セシリアは抱きつくように飛び出し、カグラはその事に気づくのが遅れ、床へと押し倒されるような形になった。
「離せっ! 」
引き離そうと手を伸ばしたところで、後ろから両腕を誰かに拘束される。
「ナイスだセシリアちゃん! 」
「ぐっ…………お前らぁ! 」
身体を動かして抵抗してくるが、急に糸が切れたかのように静かになった。
「よし。二人共よくやった」
声がした方向を見ると、ハルカゼコーチとサオトメさんが手刀の構えをして立っていた。どうやらカグラの事を気絶させたらしい。
そして、それを合図かのように試合終了のアナウンスが鳴った。どうやらアークエンジェルが落とされたらしい。二対一。しかも手負いのティグリスガンダムでは凌ぎきれなかったようだ。
『BATTLE ENDED』
ーーー――
「よーし。まずは…………全力で撤収!かなり悪目立ちしてるから、早く出よう! 」
「カグラは俺が医務室に連れていくから、お前は代わりに謝罪してこい」
「了解。皆はここから出たらムウさんの指示にしたがって」
ヒメラギ君達に指示をし、相手チームに謝罪しに行く。
「…………ん? 」
バトルシステムの所にある、レイ君がいた場所に変な物が落ちているのに気づく。
ーーー−−
「……………………」
気づくと、ほとんどが真っ黒に染まった空間に立っていた。
「………………出てこいよ。いんだろ? 」
『なに? 』
「…………答えてくれ。お前は…………いや、俺は………誰なんだ? 」
『ずいぶんまいっているようだね。そんなに気にすること? 』
「いいから答えてくれ…………」
『あー、はいはい。レイはレイだよ。それ以上でもそれ以下でもない』
「じゃあお前は…………なんなんだよ? 」
『同じだよ。僕は僕。それ以上でもそれ
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