孤独の戦い 後編
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振りかぶり、目の前まで接近すると同時に振り下ろしてきた。横に飛んで回避するも、機体ごとハンマーを捻り、横に振り払ってきた。
シールドでハンマーを受けると、ホームランでも打つのかと言わんばかりの衝撃で吹き飛ばされ、シールドも砕け散り、バスターライフル改も折れた。
建物を三つ程貫通していったところで勢いは弱まり、四つ目の建物で止まる。
『ふむ……………お主!やる気が感じられぬぞ!それでもファイターか!?それとも、試合を放棄しているのか!? 』
ハンマーを地面に立て、腕を組んで言われた。
ああ…………そうだよ。けど、放棄できるなら放棄してぇよ。
『何があったが知らぬが、本気を出してくるがいい!その本気を、我が打ち砕こう! 』
何も知らねぇ?この試合に負けろって言ってやがったから、てっきり知ってるのかと思い込んでいた。
………………いや。どうでもいいか。倒すなら早く倒してくれよ。
そう願っていると、イヤホンからまた男の声が聞こえる。
『どうせ今の君は倒してくれと思っているのだろう?別に構わない』
?もう充分って事なのか…………?
『ただし、味方の誰かを撃ち落としてからだ。それをしてからでなければ認めん。狙うのは、もちろん最初に巻き込んだ機体以外でだ』
──────っ!?
『出来なければそれでもいい。代わりに、彼女がどうなるかは分からないがね』
まだ、やれってことなのかよ?
『立ち上がるがいい!このアルデオガンダムを満足させてみよ! 』
頼む…………これ以上………………勘弁してくれ。
『うぅ…………』
「 !? 」
どこからか呻き声が聞こえ、声の方向を見ると、アマネが映っている映像からだった。
『カグラ……君…………』
「!っうあああああぁぁああぁあああぁぁぁぁっ!!!! 」
もう耐えることは出来ず、獣の咆哮のように叫んだ。すると、まるでそれが合図だと言わんばかりに、俺の意識も一瞬にして遠くなった。
【お疲れ様、レイ】
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