孤独の戦い 前編
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
でしたよ? 」
アンタそんなんだから拉致られんだよ…………あー、もういいや。諦めよう。
「それよりもレイ君。なにか用があって来たのではないのですか? 」
「あっ、そうだった。話があんだけど、いいか? 」
「私は別に構いませんよ?とりあえず、まずは伝言通りその中身を確認してからにしましょう。私は自室で待っていますので、確認次第呼んでくださいね」
「ん、分かった」
レイナに言われた通り自室へと一旦戻り、小包を開封する。
「……なんだこれ? 」
小包の中身は、手のひらサイズの箱と封筒、それと手紙が入っていた。
「なんだよこれ…………やっぱ怪しいじゃねぇかよ」
手紙から開封し、内容を確認する。
『封筒の中にある白いものから確認せよ』
「無駄にこってるなこれ…………」
今度は封筒を開封すると、黒と白の二枚が入っていた。手紙に書かれていた通り、白いものを取り出して見ると、どうやら写真のようだ。
ただし、写真に写っていたものはとんでもないものだった。
「…………なんだよこれ…………どういうことなんだよっ!? 」
写真に写っていたのは、拘束されているアマネの写真だった。目隠しをされ、両手両足を縛られている。
「連絡を………! 」
スマホを取り出してアマネに連絡してみたが、何度かけても繋がらない。
「くそっ! 」
スマホをベッドへと投げつけ、写真を握り潰す。
「誰がこんなことやりやがった…………! 」
小包の方へと視線を動かし、乱雑に封筒から黒いものと箱を取り出す。黒い紙には、箱の中身を見てからスイッチを押せと書かれており、箱の中身はアニメやマンガ見たいに耳に付けても分かりづらいイヤホンが入っていた。
イヤホンを左耳に付けてスイッチを押すと、ピーッという音が流れたあと、ネットリした男の声が聞こえた。
『写真は気に入ってくれたかな? 』
「テメェ…………ふざけんじゃねぇぞ!? 」
『安心したまえ。彼女に危害は加えていない。それに親族には友達の家へ泊まりに行くと連絡してある。誰にも心配はかけてない。君を除いてな』
「ふざけんじゃねえって言ってんだろうがっ!! 」
『分かっていると思うが、取引と行こう。応じるかどうかは君の自由だが、彼女がどうなるかは分からない』
「ぐっ…………! 」
『理解してもらえたようだ。こちらからの要望はシンプルなものだ。明日の試合に負けてもらえばいい』
「なっ!? 」
『試合中はこのイヤホンを付ける行うこと。それと、この事が誰か一人にでも漏れたら取引不成立として扱う。以上だ』
「待てよ!くそっ、切りやがったっ! 」
プツッと音がしたあと、ネットリとした声は
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ