番外編:ドキッ?水泳大会前編
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「でもそのおかげで公平に戦いができ、参加者も多くなるそうです。」
「でもそれだと十六夜君の身体能力もダメなんじゃ?」
「はい…そうなってしまいます。」
「このゲーム案外厄介だな。」
「誰か泳ぎに自信がある人がいれば良いのですが…」
「私、泳ぎなんてロクにやってないわよ。」
「私も」
「黒ウサギはどうなんだ?」
「私はそのゲームのジャッジを依頼されているので参加はできないのです。」
そこへリリがお茶を持ってやって来た。
ひとまずお茶を飲んで落ち着くことにした。
「みんな何を悩んでいるの?」
リリが聞いてくる。
「実は…」
ジンが内容をかいつまんで話す。
「それじゃあナナシさんにお願いすればいいんじゃあ」
「「「「「えっ?」」」」」
あ…
「「「「「えーーーーーーーー??」」」」」
おっふやべ。
「ナナシさん泳げたんですか?」
「ナナシさんは泳ぎが得意じゃないですか?」
「初耳なんだけれども…」
これはマズイな。
「ナナシさん!なんで言ってくれないんですか??」
………
「聞かれなかったから?」
「「「「「…」」」」」
「えっと、リリは言ってはいけないことを言ってしまったのでしょうか?」
いや、リリは悪くない、悪くないんだが…
マズったなぁ〜
こうして今回のゲームの参加者は俺になったのであった。
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