『愛おしさ』
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貴方から旅立つ誰かを何人見送ったっけ...
みんな泣かないのはなんでなんだっけ...
みんな出戻りなんてしないのは...?
あのとき貴方は何を僕に教えたかったんだっけ...
貴方が掬った価値のない真っ黒な石ころ。
ほんの少しずつだけど灰色になってく。
歩いてく道は続いてるけど、選ばなきゃならないって言う貴方。
選び方を誤ると引き戻せないからって。
正しい道を探さなきゃならないって。
いつも貴方は話してた。
弱い人だろうと強い人だろうと関係ない。
みんなが同じ人間で、その人は、たったひとり。
死ぬまで必死で生きることが大事だと。
魂は繰り返すけど、同じ人間で同じ人生をやり直す事は不可能だからと。
貴方は僕のすべてを知ってる。
きっと、言わないことも知ってる。
僕は貴方の深い愛を愛しく想ってた。
きっと貴方とは違う意味で。
あの頃に自覚が無くて良かったと思う。
いつか貴方の元に逝ったら僕は貴方に何を言おうかな...
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