レベル7中編 崇高なる存在は幻
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生》のような展開するカードも全部墓地が除外ゾーンだ」
樢はまるで寛大な為政者のように言い放った。
「あいつ、まるで自分の引くカードを操作出来るみたいに……」
「サンサーヴは人知を超えた存在。出来ると言われれば確かに出来そうですが、どうなんでしょう」
夢値は当の対戦相手を見やるが、毛糸は一向に表情の変化を見せない。
「《鳳凰神の羽根》で手札の《アマゾネスの射手》をデッキの一番上に戻す」
「《シーミウズ》、《アマゾネスの射手》、成る程な」
「ええ」
夢値は頷いた。
「《シーミウズ》の効果で墓地の《シーミウズ》を特殊召喚することが出来るので、《シーミウズ》を墓地に送り続ければ無限に《シーミウズ》を出すことが出来ます。あとは《シーミウズ》がレベル3なことを生かして無限にモンスターをリリースすることで勝つことが出来る《M.X−セイバー インヴォーカー》と《アマゾネスの射手》のセットでそのまま勝利です」
「だが《シーミウズ》の効果で特殊召喚するには1回毎に1000ポイントのライフが必要だ。普通ならこのコンボは《脳開発研究所》でライフポイントの支払いを無くすんだが、これはどうしてるんだ?」
「頑張って《魂吸収》で回復します」
「……は?」
ダードはこのデッキの作り主の言葉にぽかんと口を開けた。
「このコンボで《アマゾネスの射手》の効果を7回発動して勝利する為に必要なライフは確か13000。例えばライフ8000ポイントの状態で《魂吸収》を発動し、《強欲で貪欲な壺》のコストでデッキを10枚除外すれば、1枚につき500ポイントだから5000ポイント回復してこれでもう13000です。そう考えれば、コンボパーツが増える《脳開発研究所》型より強い!と思ったのですが……」
夢値は顔を落として溜息をついた。
「思いっきり《魂吸収》に依存してるな」
「ですねぇ」
夢値はだるっと頷いた。
「まぁライフ5000も回復すんのは骨だしな。簡単なことじゃない」
「というわけで仮組みしたまま放置していたのを、間違えて樢さんに持たせちゃったってわけですね」
「ちゃんとしろよな」
「ホントですよねぇ」
「他人事じゃないっての」
「ところで戦局はどうですか?」
夢値は露骨に話題を逸らした。
「《シーミウズ》を召喚して第2効果を発動」
樢 LP18300→17300
「それにチェーンして《エフェクト・ヴェーラー》」
「笑止!《妖精伝姫−シラユキ》の第2効果で《シーミウズ》と墓地のカード6枚を除外する。これで《エフェクト・ヴェーラ
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