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夢値とあれと遊戯王 太陽は絶交日和
レベル7中編 崇高なる存在は幻
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を始めた。没落した九衆宝家、その復興をかけて初めたサンサーヴの捜索、サンサーヴ捜索の理由付けで家族皆で行ったテーマパーク。
「サンサーヴの無い現在での凋落を、誰も全く気にしていなかったわ。まるでサンサーヴを言い訳にするみたいに」
「ケート……」
 樢は溢れるように呟くと、スゥと顔を上げ毛糸を見据えた。
「さっさと決闘するぞ」
 樢は毛糸を睨みつけた。
「!?」
「え、いや、ケート、今のは……」
「知っている。あなたじゃなくてサンサーヴの声ね」
「そう!多分それ!そんなことどうでもいいからさっさと続きするぞ」
「随分サンサーヴの侵食が進んでいますね」
 夢値は樢の顔をじぃっと見た。
「あなたもせっかちね」
「いや、待って、さっきのも」
「樢さんに言ったわけじゃないから」
「どうっでもいいんだよ!俺を散々待たせやがって。俺としてはずっと前から我慢の限界だったけどよぉ、俺を封印するだの言ってたからなぁに言ってんだと聞いてやってたんだ。そっから先はなんだ!?お前が過去で誰とジェットコースターに乗ろうが誰と神社でジェットコースターに乗ろうが俺の知ったこっちゃねぇ!」
 樢は吐き捨てるように怒鳴り散らした。
「え、私、どうなって」
「樢さん大丈夫よ。サンサーヴは怒ると早く目覚めるようになるの」
 焦る樢に対し毛糸は落ち着いた声をかけた。
「そっか……。これも、ケートの計算の内なんだね」
「ええ」
 毛糸は頷いた。
「ただ、ここまでサンサーヴの侵食が早いのは想定外。あなたとの決闘はおあずけね」
「……」
「またいつか、やりましょう」
「……うん」  
 樢が頷くと、樢の首がガクンと上がった。
「もういいだろ!もういいだろ!なぁ!!」
「…………そうね」
 毛糸は、冷たい目で樢を見据えた。


「《エメラルドポリス》の第1効果を発動。ゲームから除外されている《Kozmo−シーミウズ》を手札に加え、ライフを300失う。更に《エメラルドポリス》の第2効果だ。手札の《フェルブラン》をデッキに戻し、1枚ドロー」

樢 LP18600→18300

 手始めに樢は手札を交換した。そしてドローフェイズに引いたカードを墓地に滑り込ませる。
「手札の『ライトロード』をコストに《ソーラーエクスチェンジ》。2枚ドローしてデッキの上2枚を墓地に送る」
 墓地に落ちたのは、《シーミウズ》2枚。
「おかしい、なんかおかしいぞあれ」
 ダードは煙の中にいるような渋い顔をした。
「ターン初めのドローと《エメラルドポリス》で引いた合計2枚が『ライトロード』と《ソーラーエクスチェンジ(ソラエク)》で、その《ソラエク》で落としたカードが同じカードだと?」
「ふん。これくらいでいいだろう。墓地は十分、手札も増えない。《死者蘇
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