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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十三話 ホテルアグスタ 3
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ーテシアから数歩下がった。
ルーテシアは両手を広げ、アクスレピオスを構えた。
足下に魔法陣が現れ、ルーテシアの髪を揺らした。
「我は、請う…」
ルーテシアは詠唱を始めた。
「あ!」
副隊長達の戦闘を見ていたキャロが声を上げた。
「キャロ、どうしたの?」
隣でモニターを見ていたエリオがキャロに目を向ける。
「近くで、誰かが召喚を使ってる」
そこに、シャマルから連絡が入る。
『クラールヴィントのセンサーにも反応!だけど、この魔力反応って…』
「お、大きい!」
ロングアーチのシャーリーがモニターに現れた魔力範囲を見て驚く。
ホテルどころか、その一帯全域が影響範囲に入ってしまっている。
広域召喚。
これでは、どこからでも敵が這い出てきてもおかしくはない。
ルーテシアの魔法陣から、カエルの卵のようなゼリー状の物体が3本、うねりながら立ち上がってくる。
「小さき者、羽ばたく者、言の葉に応え我が命を果たせ。召喚、インゼクトツーク」
囁くように詠唱を終えるルーテシア。
ゼリーが弾け、中から大量の「虫」が羽ばたき出てきた。
「ミッション、オブジェクトコントロール……行ってらっしゃい、気をつけてね」
ルーテシアは、その虫達に指示を出した。
それを受けた虫達は、方々へ散る。
向かった先はガジェット。
大量の虫達は、その数だけのガジェットに体当たりし、融合する。
その途端、ガジェットの動きが変わった。
「な、なんだ?」
ガジェットの変化に気づいたヴィータが、咄嗟に4発の鉄球を撃ち込む。
だが、ガジェットはその鉄球全てを避けきった。
「急に動きがよくなった?」
それまでの、プログラムされた動きではない。もっと、流動的、生物的な動きになっている。
それまで地上で3型の相手をしていたシグナムが空中のヴィータと合流する。
「自動機械の動きじゃないな」
その様子は、指揮をしているシャマルにも見えている。
「有人操作に切り替わった?」
シャマルがそう思うのも無理はない。それまで単純な行動パターンだったガジェットが、複雑な動きをし始めたのだ。
当然、フォワードメンバーもそれを見ている。
「マニュアル操作?いや、違うな。それだとガジェットの数が多すぎる。多分……」
アスカはその答えを求め、キャロを見る。
「はい。さっきの召喚師の魔法…恐らく、インゼクトツーク」
「イン…何だって?」
聞き取れなかったのか、スバルが聞き返す。
「インゼクトツーク。召喚虫で、哨戒、探索が主な任務なんですが、単体での攻撃能力もあって、無
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