暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十三話 ホテルアグスタ 3
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ーテシアから数歩下がった。

ルーテシアは両手を広げ、アクスレピオスを構えた。

足下に魔法陣が現れ、ルーテシアの髪を揺らした。

「我は、請う…」

ルーテシアは詠唱を始めた。





「あ!」

副隊長達の戦闘を見ていたキャロが声を上げた。

「キャロ、どうしたの?」

隣でモニターを見ていたエリオがキャロに目を向ける。

「近くで、誰かが召喚を使ってる」

そこに、シャマルから連絡が入る。

『クラールヴィントのセンサーにも反応!だけど、この魔力反応って…』

「お、大きい!」

ロングアーチのシャーリーがモニターに現れた魔力範囲を見て驚く。

ホテルどころか、その一帯全域が影響範囲に入ってしまっている。

広域召喚。

これでは、どこからでも敵が這い出てきてもおかしくはない。





ルーテシアの魔法陣から、カエルの卵のようなゼリー状の物体が3本、うねりながら立ち上がってくる。

「小さき者、羽ばたく者、言の葉に応え我が命を果たせ。召喚、インゼクトツーク」

囁くように詠唱を終えるルーテシア。

ゼリーが弾け、中から大量の「虫」が羽ばたき出てきた。

「ミッション、オブジェクトコントロール……行ってらっしゃい、気をつけてね」

ルーテシアは、その虫達に指示を出した。

それを受けた虫達は、方々へ散る。

向かった先はガジェット。

大量の虫達は、その数だけのガジェットに体当たりし、融合する。

その途端、ガジェットの動きが変わった。

「な、なんだ?」

ガジェットの変化に気づいたヴィータが、咄嗟に4発の鉄球を撃ち込む。

だが、ガジェットはその鉄球全てを避けきった。

「急に動きがよくなった?」

それまでの、プログラムされた動きではない。もっと、流動的、生物的な動きになっている。

それまで地上で3型の相手をしていたシグナムが空中のヴィータと合流する。

「自動機械の動きじゃないな」

その様子は、指揮をしているシャマルにも見えている。

「有人操作に切り替わった?」

シャマルがそう思うのも無理はない。それまで単純な行動パターンだったガジェットが、複雑な動きをし始めたのだ。

当然、フォワードメンバーもそれを見ている。

「マニュアル操作?いや、違うな。それだとガジェットの数が多すぎる。多分……」

アスカはその答えを求め、キャロを見る。

「はい。さっきの召喚師の魔法…恐らく、インゼクトツーク」

「イン…何だって?」

聞き取れなかったのか、スバルが聞き返す。

「インゼクトツーク。召喚虫で、哨戒、探索が主な任務なんですが、単体での攻撃能力もあって、無
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ