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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十三話 ホテルアグスタ 3
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たんだから、それでお終い。後は任務を無事に終わらせるだけだ。そうだろ?」

アスカがそういい、ティアナもエリオも頷いた。

とりあえずは治まった感じだが、アスカはティアナに対して違和感を感じた。

いつもの冷静なティアナじゃ無いように感じたのだ。

(何をピリピリしてるんだ?)

アスカはスバルを見たが、スバルも分からないと首を振った。





離れた場所からその戦闘を見ている男と少女に、通信が入る。

「ごきげんよう、騎士ゼスト、ルーテシア」

モニターが開き、機動六課が追っている次元犯罪者、ジェイル・スカリエッティが映し出される。

「ごきげんよう」

感情の無い声で少女、ルーテシアが挨拶をする。

「…何のようだ」

ルーテシアとは逆に、ゼストは明らかに警戒してスカリエッティをみる。

「冷たいね。近くで状況を見ているんだろう?」

言葉とは裏腹に、スカリエッティは楽しそうに笑みを浮かべる。

「あのホテルのレリックは無さそうなんだが、実験材料として興味深い骨董が一つあるんだ。少し協力してはくれないかね?君たちなら、実に造作のない事なんだか…」

「断る。レリックが絡まぬ限り、互いに不可侵を守ると決めた筈だ」

ゼストが即断る。

その返答は予想できていたのか、スカリエッティはルーテシアに目を向ける。

「ルーテシアはどうだい?頼まれてはくれないかな?」

諭すように頼み込むスカリエッティ。だが、その目は笑っているのが分かる。

「……いいよ」

少し考えて、ルーテシアは承諾した。

「優しいなぁ、ありがとう。今度ぜひ、お茶とお菓子でも奢らせてくれ」

大げさに芝居がかったセリフを平然と吐くスカリエッティ。

ゼストがスカリエッティを睨むが、そんなのはどこ吹く風だ。

「君のデバイス、アクスレピオスに欲しい物のデータを送ったよ」

ルーテシアのグローブ型のブースとデバイス、アクスレピオスのクリスタルが反応する。

それを確認したルーテシアがコクンと頷く。

「うん。じゃあ、ごきげんよう、ドクター」

「ああ、ごきげんよう。吉報をまっているよ」

そこで通信が切れた。

ルーテシアは羽織っていたコートをゼストに渡す。

「いいのか?」

ゼストはやや心配そうにルーテシアを見る。

「うん。ゼストやアギトはドクターを嫌うけど、私はドクターの事、そんなに嫌いじゃないから」

「…そうか」

ルーテシアの意志を確認したゼストは、それ以上何も言わなかった。

まだ幼いとは言え、ルーテシアは自分の考えで、自分の言葉で表したのだ。

ならば、ゼストが止める理由は無い。

コートを手にしたゼストは、ル
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