出撃・礼号作戦!〜礼号作戦本番、の前に……〜
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ての作戦会議中。過去の作戦を知る霞と、ウチの最高錬度である金剛とが真っ向から対立してしまった。
「陸上型の姫と言えば戦艦の独擅場デース!最近やっと改ニになったばかりの小娘が生意気言うなデース!」
おい金剛、幾ら頭に血が昇ってるとは言え今のは言い過ぎだ。
「はぁ!?錬度が高くて提督のお気に入りだからってそれに胡座を掻いてるオバサンには言われたく無いわよ!」
「What!?今何て言いましたか!?」
「オバサンよオ・バ・サ・ン!オバサンになると耳まで遠くなるのかしら?」
どんどんヒートアップする二人。対して周りの嫁艦共は二人の喧嘩を止めるでもなく、間宮が差し入れてくれたアイスをパクついている。……まぁ、かくいう俺もそうなんだが。
『オイ、誰か止めろよいい加減に。』
『えー、ヤですよぉ。折角の間宮アイスを犠牲にしてまで喧嘩の仲裁なんて。』
『あら、意外な所で気が合うわね瑞鶴。』
特に不満げなのは加賀と瑞鶴。普段は他所で聞くほど犬猿の仲ではないがそれほど親密な訳でもない二人だが、妙な所でウマが合う。
『そうですね、金剛さんは提督の伴侶なワケですから責任を以て提督が仲裁すべきかと。』
あらら。優しい顔して結構辛辣だね翔鶴。……ハァ、仕方ねぇか、俺が止めるとしよう。俺は席を立ち上がり、バトルしている二人の傍らに立った。
「うぉ〜いお前らー、いい加減にしとけよ〜?作戦会議が纏まらんわ。」
「「アンタは黙ってて(るデース)?」」
同時にハモってきやがった。カチンと来たぜ。
瞬間、執務室に響いたのはガツン、という衝撃音と、
「「いったああああああぁぁぁぁぁい!」」
再びハモった二人の悲鳴だった。あんまりにもしつこいから昔取った杵柄で喧嘩両成敗の鉄拳制裁。二人は脳天押さえてうずくまったまま動かない。
「う、うわぁ……相変わらず提督の拳骨は痛そうです。」
「ひ、ひえぇ〜……」
「は、榛名も久し振りに見ました……」
五航戦の二人は呆気に取られている。無理もない、二人が着任したのは先代の加賀を失った後だ。その頃の俺は昔のような鬼軍曹と呼ばれそうな感じではなく、今の昼行灯に近い状態の俺だったから、滅多に怒ることは無くなっていた。
「いい加減にしろよテメェ等。こちとら作戦考えるのに忙しいんだよ、解るか?俺の仕事の邪魔すんじゃねぇよ。」
「な、何よ!今更昔に戻ったって怖くなんかーー……」
「怖くなんか……何だ?霞よぉ。新人の頃に口のききかたがなってないって絞られたのを忘れたか?あ?あの時泣き喚いて許しを乞うたのを忘れたってのか。」
霞はハッとしたような表情でみるみる内に青くなり、カタカタと震え始めた。古参の古
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