暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
出撃・礼号作戦!〜前段階〜
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か……と、部屋の中にグウゥと誰かの腹の音が鳴り響く。誰だ?赤くなってるのは…比叡か、珍しい。

「いや、あの、DVD見てたら夢中になっててご飯食べ損ねちゃって……」

 赤面しながら弁解をしてる比叡。これから熾烈な戦闘が始まるかも知れんと言うのに、何という平常心だ。

「ぷっ、くくっ……」

「くっ、くすくす……」

「ぷっ、ぷふっ!」

「ぷふっ、あははっ!」

 あははははははっ!と爆笑に包まれる執務室。腹が減っては戦は出来ぬってのは昔からの格言だしな。

「よっしゃ、腹ペコの比叡が出撃して一撃大破なんてされたら敵わん。何か作るか!金剛、手伝ってくれ。」

「OK、任せるネ〜w」

「じゃあ、私と霧島は飲み物の用意をしましょうか。」

「あ、私達も手伝いますよ榛名さん。」

「そうね、紅茶にコーヒー、後は何があればいいかしら。」

「翔鶴姉、私達は何しよう?」

「……そうね、お腹が空いてる比叡さんの気を紛らわす為にお話の相手になっていれば良いんじゃないかしら。」

「もう!お姉様達も、翔鶴さん達まで〜っ!」

 頬を膨らませて抗議する比叡をよそに、軽口を叩き合いながら、テキパキと準備を整える嫁艦達。そうさ、こういう連携の良さも、ウチの強みだよな。



「パンと具材はあるからな。サンドイッチでも作るか。」

「OK、食パンのサンドイッチの方は任せるネ。」

「おぅ、任せた。俺はデニッシュにクロワッサン、それとバゲットサンドを作るかな。」

 そう言いながら俺はパンを半分に割り、断面にバターを塗る。使う野菜はレタスにトマト、紫玉ねぎ、アボカドで行こう。

まずはデニッシュだ。レタスを食べやすい大きさにちぎって載せ、そこにスライストマト、ハム、卵サラダ。デニッシュのもう半分で挟めば完成。

お次はクロワッサン。コイツは2種類つくるぞ。レタスを敷いたら1つにはスライスしたアボカド、ボイルして半分に割ったエビ、スライストマト、玉ねぎ。仕上げにサワークリームとマヨネーズを混ぜたソースをかけてサンド。

もう1種類はレタスに玉ねぎ、そこにスライスチーズと生ハム。黒胡椒をガリガリと振ってやり、岩塩をパラパラと。後は挟むだけだ。

最後はバゲット。レタスをしいて、玉ねぎにトマトを載せたら、ちょっと豪勢に合鴨のローストをスライスして挟む。黒胡椒を上から振ってやり、仕上げにマスタードとハチミツを混ぜたハニーマスタードをかけたら挟む。

「よし、こっちは上がったぞ。そっちは?」

「こっちも出来たヨ〜。」

 金剛はハムチーズに、ツナサラダ、ハムレタストマト、卵サンド。定番だが間違いなく美味いよな。

「よっしゃ、まずは腹拵えだ!」
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