ガンダムW
1548話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。
エアリーズや……ましてやエアリーズよりも高い機動力を誇るトーラスを相手にした場合、トラゴスは一方的に狩られる獲物に過ぎない。
まぁ、腕の立つ狙撃手が乗っていれば、トラゴスでも戦力になるが……
ともあれ、トラゴスとトーラスでは機体コンセプトが違い過ぎる。
原作ではツバロフはMDのビルゴを作っていたが、そのビルゴにしたってガンダムを開発した5人の技術者が作ったヴァイエイトとメルクリウス、そしてツバロフが月面基地に到着する寸前に捕らえたシェンロンガンダムから得られた技術があってこその事だ。
ぶっちゃけ、ビルゴはヴァイエイトとメルクリウスを融合したような機体だしな。
まぁ、それでも普通ならそう簡単に出来る事じゃないし、ツバロフが全くの無能な技術者って訳じゃないのは、それが証明している。
「OZとの模擬戦か。……まぁ、スペシャルズってのはそういう役目があったのも事実だしな。分かった、じゃあ、ちょっとノベンタに頼んでみるか」
OZに対して鼻を明かしてやれると考えれば、ノベンタじゃなくてセプテムの方がいいのか?
ともあれ、連合軍の最精鋭のエアリーズ部隊の士気が落ちたままだったのは、色々と不味い。
凛と綾子に目配せし、座っていた椅子から立ち上がる。
幸い食事はもう既に食い終わっているので、今からは休憩時間だ。
「あまり上の人を怒らせないでよ? こっちにしわ寄せが来るんだから」
食堂から出ようとした俺の背中に、凛の声が掛けられる。
……なるほど。俺や綾子が好き勝手に動いているのは、当然連合軍の連中にとっても面白くないんだろう。
そして、しわ寄せが書類やら何やらとして凛に向かう訳だ。
勿論凛だってやられっぱなしって訳じゃない。
最近何人かの連合軍の人物が、急に体調を崩して入院したという話は聞いている。
その日の朝までは元気だったにも関わらず……だ。
そして凛の得意な魔術に、フィンの一撃……相手を病気にするというのがある。
まぁ、凛の場合は病気云々の前に下手な銃弾クラスの威力がある一撃だが。
その辺りから考えれば、何故入院したのかというのは考えるまでもない。
それでも凛にとっては、かなり手加減してるんだろう。
凛を苛立たせた連合軍のお偉いさんの冥福を祈りながら――死んでないんだが――歩いていると、やがて目的の場所に到着する。
その部屋の前には、いつものように護衛の姿があった。
俺の事は当然知っているらしく、怪しむ様子は見えないままに言葉を掛けてくる。
「ノベンタ元帥に御用ですか?」
「ああ、取り次ぎを頼む」
通信機で連絡しても良かったんだが、一応直属の上司だ。
きちんと話を詰めておく必要があると判断し、こうしてやってきた。
最初にセプテムに話
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ