ターン62 蹂躙王と墓場の騎士
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で、ウォーターフロントの壊獣カウンターがまた増える」
3つの首を持つ白き雷の龍。以前は僕のフィールドでワンキルの立役者になってもらったが、今回は敵役をお願いしよう。
雷撃壊獣サンダー・ザ・キング 攻3300
KYOUTOUウォーターフロント(1)→(2)
「そしてサンダー・ザ・キングの存在に反応し、僕の手札から別の壊獣がフィールドに目覚める!出ろ、多次元壊獣ラディアン!」
突然空間にひびが入り、そこから1本の腕が突き出す。その腕がひびを内側から押し広げ、ある程度開いたところで漆黒の人型壊獣がそこを通ってするりと抜け出てきた。ラディアンとサンダー・ザ・キング、奇しくもこれは僕が最初に壊獣を使った時の組み合わせだ。
多次元壊獣ラディアン 攻2800
「ラディアンの特殊能力、分身を発動!壊獣カウンターを2つ消費して、攻撃力2800のラディアントークンを場に特殊召喚する!」
突然ラディアンの姿がぶれ、その輪郭が2重に見える。ずれはみるみるうちに大きくなっていき、やがて完全に独立した瓜二つのラディアンがもう1体現れた。これこそが、場にモンスターがあまり並ばない怪獣の弱点を補うことができる数少ない特殊能力、分身だ。
KYOUTOUウォーターフロント(2)→(0)
ラディアントークン 攻2800
「ほう?だが、んなことしたところで俺にテメエが寄越したこのデカブツの方が強いみてーだがな?」
「もちろんそれも対策済みさ!魔法カード、シャイニング・アブソーブを発動!相手フィールドの光属性モンスター1体を対象に、その攻撃力を僕の全てのモンスターに加算する!」
多次元壊獣ラディアン 攻2800→6100
ラディアントークン 攻2800→6100
KYOUTOUウォーターフロント(0)→(1)
サンダー・ザ・キングの攻撃力は3300。これがラディアンとラディアントークンに上乗せされることで、総攻撃力は12200……確かケルトの墓地にはシャドーベイルのカードがあるからワンキルとはならないだろうが、それでも先ほど受けたダメージのお返しには十分だ。
「バトル!ラディアントークン、そしてラディアンで攻撃!」
2体の異星人が飛びかかり、その剛腕で宙に浮く龍を引きずり落とす一撃を叩き込む。だがその攻撃はともにサンダー・ザ・キングの体をすり抜け、有効打どころかまるでダメージにならなかった。
「攻撃が外れた……?」
「永続トラップ、幻影霧剣を発動。このカードの対象となったモンスターは幻影となる」
「幻影に?」
確かに言い得て妙だ。こちらの攻撃がまるで最初からモンスターなど存在しないかのようにすり抜ける様は、確かに幻影と呼ぶにふさわしい
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