暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
バトルスタート
[1/6]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
ウェンディside

「みんな!!早くこっちに!!」
「ここは私たちに任せてください!!」

山火事にいち早く気が付いた私たちは、山に避難していた村の人たちを火事から避難させるべく誘導しています。

「これでどうだ!!」
「サクラ!!そっちも!!」

魔法陣を書き周辺の木々をなぎ倒していくサクラ。シャルルも村の人から借りた斧を使って木を切り倒し、燃えるものをなくそうと奮闘しています。

「シリルがいればよかったのに・・・」

私とシェリアの魔法では誤って他の木に火が移って燃え広がりかねず、むやみに魔法を放つことができない。サクラも少量しか水を生み出すことができないので、私たちは偵察に行っているシリルが来るまで燃え広がらないようにすることしかできません。

「無い物ねだりはよそう。あたしたちもあっちに――――」
「「キャアアアアア!!」」
「「!!」」

村の人たちの避難もほぼ終了したので私たちも木を倒すことに参加しようとした時、その方角から仲間の悲鳴が聞こえてきました。

「シャルル!!」
「サクラ!!どうしたの!?」

何事かと二人の元へと向かうと、そこには額から血を出し倒れているサクラとシャルルの姿がありました。さらに・・・

「まず二人っと」

二人の前に立ち笑みを浮かべている坊主頭の男と振り回していたであろう斧を担ぎ直している大柄な男がいました。

「うぅ・・・」
「あれ?まだ生きてやがる」

ダメージが大きく動けないシャルルたち。その二人に坊主頭の男は、指先に付けた爪のような武器で斬りかかりに来ます。

「しぶといやつ・・・だな!!」

サクラ目掛けて降り下ろされる右腕。今から走っても距離があってとても間に合わない。

「天神の・・・北風(ボレアス)!!」
「!!」

どうすればいいのかわからず動けずにいた私に対し、隣にいた少女は真っ先に走り出し坊主の男に黒い風をぶつけ押し飛ばします。

「うおっとっと」

飛ばされたにも関わらずバランスを崩して倒れることはなく、ケンケンしながら着地をする男性。その間に、二人の前にシェリアが割って入り、私も急いでその場所へと走り出します。

「ウェンディ!!治癒の魔法を!!」
「うん!!任せて!!」

膝をついて少女たちの傷を癒そうと魔法をかけます。幸い攻撃が当たったのが頭だったから倒れていただけで、傷も深くはなくすぐに回復させることができました。

「大丈夫?二人とも」
「えぇ」
「ありがとうございます」

傷が癒えたことでゆっくりとその場に立ち上がるシャルルとサクラ。それを見た男性たちは驚愕の表情を浮かべています。

「へぇ、こいつら魔導士か」
「道理で仕留められなかったわけだ」


[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ