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私の悪魔が囁く
病院 2

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私は、気を失った。

夢の中で誰かが私を読んでいる。

……かな。わかな!

ハ!

目を開けたらいつもの殺風景の部屋にいた。

「んもー!言うなって言ったじゃん!」

「いつ言った?!一言も言ってないんですけど?!」

「えぇー。さっき初めて言った!」

ほらな!そうだろ?!

「ごめん。ごめん。でも、ちょっと面倒な事になるから。それだけは、阻止したくてーーーーって、もう、起きたら?じゃあねー!バイバーイ!」

昨日と同じように、指をパチンとならしたら目の前が渦をまいて暗くなっていく。

「ちょっ!いきなりはって!ギャアァァァァ━━━━━━!!」

ハ!

起きたら、見慣れない天井。

あぁ。私、気を失ったんだ。

「若菜!」

お母さんが真っ先に来てくれた。

「お母さん。ごめん。大丈夫だから、先生と2人きりで話したい。」

「わかったわ。」

お母さんが出ていった後、先生が出てきた。

「どうしましたか?若菜さん。」

「あの。えっと。信じて貰えないと思うんですけど、私の中に悪魔がいます。」

「! それで?」

「出てきたのは、昨日。私の身体がほしいって言ってます。それだけです。」

「………んー。まぁ、医学的にはわかりません。まぁ、正直に言って、ただの夢とか言いようがないです。あ!ちょっと待ってください。多分今日、入院ですね。」

え?!

「急すぎませんか?」

「えぇ。でも、倒れたので一様入院です。今、お母さんに荷物を持ってもらってます。」

マジか……。

それから、数十分でお母さんがきた。

「じゃあね。ちゃんと、身体を治すのよ。じゃあ。」

荷物を渡す時お母さんが悲しい表情をした。

なんでだろう。また、会えるのに……。

その時は、そう思っていた。

また、会えるって。

でも、もう会えないってことはその時知らなかった。


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