出会いの時間
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い。マジで何なんだこの生物は……
俺は握手を交わしつつ、いつも不良共に脅しをかけるようにターゲットを軽く威圧してみる。たいていの奴はこれでビビって碌に動けないのだが……
「ヌルフフフ…殺せると良いですねぇ卒業までに」
全く意に介していないのか黄色の一色だったターゲットの顔色が緑と黄色のシマシマ模様になり完全に舐めきった態度を取り教室の中に入って言った。
「あの野郎……あの顔は完全に俺の事を舐めきっていやがる」
これから暫く世話になるかも知れないターゲットに若干の殺意を覚えつつ俺も教室に向かった。
《ズドドドドドドド!!!》
教室に入ろうとドアノブに手をかけた瞬間騒音が鳴り響いていた。ドアの陰からチラッと見るとあのターゲットを殺す為にクラスメイト全員で繰り出すエアガンの一斉射撃の様だ。
「烏間さんこ話を聞く限り最高速度のマッハ20は出ないにしてもそれでも400kは出るだろう……それぐらいの速度なら風圧と服で全くの無傷で普通に出席を取るだろうな…」
そして俺の予想どうりにターゲットが全くの無傷で全員の出席を取った。一つだけ予想外なのは今来れる生徒が全員出席していたから満足して顔に◯が付いていたぐらいか
「素晴らしい!前回の一斉射撃に比べて今回の皆さんの一斉射撃は烏間先生の訓練の成果が見てわかるような素晴らしいものでした!」
クラスメイト全員での一斉射撃を全くの無傷でかわされだがいつもの事のようなので慣れた手つきで片付け始めた生徒達だったが俺には関係ない堂々と教室には入らせてもらう
「おい……殺せんせー俺の席はどこだ?」
何事もなかったかの様にいきなりドアを開け教室に入って来た俺はいきなりクラスメイトの注目を集めた。そりゃあ、いきなり知らない奴が入って来たらそうなる。俺だってそうする。
「ニュニャ!東城君!そこは『先生が皆さんに今日から新たな仲間が加わりす。』っていう掴みをしてから入ってくるんですよ!?先生そういうシチュエーションに憧れていたのに!」
そう言って至近距離で騒ぎ始める殺せんせーに対して徐々に俺の怒りのボルテージが上がっていく。だが、これから日常生活を過ごして行く奴らの前でいきなりブチキレる訳にはいかないのでその怒りをグッと堪え…
「やかましいからベタベタするなうっとうしいぞ」
ギロッとターゲットに対してさっきとは比べものにならない位の本気の殺気と威圧感を向け睨みつける。瞬間、この空間の空気が重苦しい物に変わった。
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