暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic20-A幕間〜After of Battle End〜
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る程度安定したら、アイリの意識が戻るかもしれないという話だ。
「アイツ、こんなのばっかじゃない。何度も死に掛けて・・・」
「はやてとシャルも、不安でしょうがないよねきっと・・・」
それからご飯を食べ終えた2人と挨拶を済ませて退室。すずかとシャマルはもう休んでいるはずだから、最後にシャーリー達、そしてルシルの様子を見てから隊舎に戻ろう。シャーリー達の病室は上の階だから階段室へと向かう中・・・
「え・・・!?」
目の前から局の制服と白衣っていう格好の「アイリ・・・!」が歩いて来たんだけど、フラフラと覚束ない足取り、さらには視線は宙を彷徨っている。私は「アイリ!」へと駆け寄る。名前を呼びながら肩に手を乗せて揺らしていると、「フェイト・・・?」焦点が合って、しっかりと私の目を見た。
「しっかり、アイリ。どうしたの。こんなところで。それにアイリがここに居るってことは、ルシルは大丈夫なの?」
「ルシル・・・、マイスター・・・。・・・っ! そうだ、ルシルは!? アイリ、ルシルとユニゾンして、誰かの魔法を防御して、えっと、えっと・・・!」
アイリの様子から記憶が混濁しているみたい。私はしっかりとアイリの目を見詰めて、「落ち着いて、アイリ!」少し大きめに声を出す。それでアイリは口を閉じて、「うん、大丈夫、アイリは・・・大丈夫」深呼吸を繰り返して落ち着いてくれた。
「アイリは今までルシルとユニゾンしたままだったんだよ」
アイリにこれまでの事を伝えた。ルシルは意識不明の重体で、アイリもブラックアウトダメージ(過大な魔力ダメージを受けたり魔力を使い過ぎたりして術者に起こる現象で、リンカーコアや肉体にも深刻なダメージが起きる危険もある)で意識不明だったこと、それにマリーさんから聞いた話も一緒にした。
「アイリが・・・ルシルを守ってた・・・?」
「うん。アイリの意識が戻ったのは、たぶんだけどルシルの容体が安定してきたからだと思う」
「・・・あ、思い出した! 誰かの魔法、ううん、アレは魔術だった! ソレを防御してたらルシルが意識を失って・・・! それでアイリがルシルの身体の支配権を借りて、どうにかする前に・・・魔力の槍で貫かれたんだ。物理破壊設定だったから、ルシルが死なないように治癒魔法を発動し続けて・・・、アイリも気を失った」
それがルシルとアイリの事の顛末だった。だから発見時、ルシルの髪色は銀じゃなくて白で、防護服も黒色じゃなくて濃い目の灰色だったんだ。でももう1つ、気になることがある。信じられないけど・・・。ううん、今はいいや。
「フェイト。ルシルのところに案内して」
「あ、うん。付いて来て」
アイリを伴って集中治療室棟へ向かって、ルシルの病室がある2階へ。その間に管理局全体が置か
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